明石26移り香
滋賀県大津市 石山寺の「紫式部像」① アクセス ←クリック拡大JR京都駅から石山駅まで新快速で13分。 石山寺東大門東寺真言宗大本山 西国巡礼十三番札所 東大門の『仁王像』は、運慶・湛慶作 源氏苑 源氏の間紫式部が、『源氏物語』」を執筆したと伝えられる部屋。伝承では、寛弘元(1004年)、紫式部が石山寺に参篭した際、八月十五夜の名月の夜、「須磨」と「明石」の帖の着想を得たとされる。...
View Article明石27参内
滋賀県大津市 石山寺の「紫式部像」② 土佐光起画 1617~91江戸初期の画家。土佐派(大和絵の一派)中興の祖 菱川師宣『見立石山寺紫式部図』紫式部が琵琶湖(瀬田川)に映っている名月を眺めながら『源氏物語』を執筆したという伝承を絵画化した作品。当時、浮世絵に限らず人気のある画題であった。『水田美術館』収蔵 城西国際大学。...
View Article明石28東宮と藤壺
『紫式部石山寺観月図』 土佐光起画琵琶湖(瀬田川)に映る月を眺めながら、『源氏物語』の構想を練る紫式部。画面左上に、「今宵は十五夜なりけりと思し出でて、」で始まる「須磨」の帖の一節が書かれている。勝川春章『雪月花図』...
View Article澪標①生前退位
明石の浦 古来、風光明媚な「歌枕(うたまくら)」として名高い。歌枕--和歌の中に、多く詠みこまれた名所。 法華八講 風俗博物館法華八講 -- 『法華経』八巻を八座に分け,朝夕一座ずつ四日間で講ずる法会。両親や祖先を供養する目的で行われる。 普賢菩薩像 風俗博物館法華八講の本尊は、普賢(ふげん)菩薩。 澪標(みおつくし)澪標 船が往来するときの標識。○ みをつくし 恋ふるしるしに...
View Article澪標②政権交代
太政官制トップの「太政大臣」(江戸期における大老に相当)と、光源氏がついた「内大臣」は常設ではない。大臣の娘は「女御」、大納言の娘は「更衣」として入内する。更衣は、中宮(皇后)になれない。 元服/加冠の儀桐壺帝の御前で、後見人の左大臣が、14歳の光源氏に冠をかぶせている。同日、源氏は3歳年上の左大臣の娘・葵の上と結婚した。 ←クリック拡大当ページ関連系図光源氏 紫の上 朱雀帝 明石の君...
View Article澪標③好敵手
内裏(だいり)内裏には帝や后妃が住み、儀式や執務などを行った。禁中・禁裏・御所などともいう。 ←クリック拡大光源氏 紫の上 朱雀帝 明石の君 前左大臣冷泉帝 弘徽殿大后 頭中将 四の君 夕霧雅楽「青海波(せいがいは)」を舞う、ライバル同士の光源氏(左)と頭中将 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆...
View Article澪標④使者
画像・動画・文字が勝手に消えることがありませんか最新版エディタは使っていません。 葵祭での童殿上上流貴族の子弟は、行儀見習いをかねて 宮中で働いた。 二千円日本銀行券 (裏)左:『源氏物語絵巻』の一場面。 第三十八帖「鈴虫」...
View Article澪標⑤娘、誕生
日本の浄土式庭園「浄土庭園」は、それまでの「寝殿造り庭園」をベースに、池・島・橋・阿弥陀堂などを配置して極楽浄土を地上に現出した庭 浄瑠璃寺庭園 真言律宗 京都府木津川市加茂町 毛越寺/もうつうじ庭園天台宗 岩手県西磐井郡平泉町 世界遺産 平等院庭園 世界遺産特定の宗派に属していない仏教寺院...
View Article澪標⑥をとめ子
女房装束十二単(じゅうにひとえ)とも。平安時代、朝廷の後宮に仕える女房の服装。国宝「源氏物語絵巻」復元模写 『徳川美術館』所蔵 名古屋市 公家の平常服立烏帽子(たてえぼし) ・頭部の峰を高く立てたままにして折り曲げない 烏帽子(烏色のかぶりもの)。檜扇(ひおうぎ) ヒノキの薄板20〜30枚をつづり合わせた板扇直衣(のうし) 皇族や公卿(上流貴族)の平常服指貫(さしぬき)...
View Article澪標⑦嫉妬
寝殿造り平面図平安中期に成立した貴族の住宅形式。中央に寝殿をおいた 寝殿平面図寝殿造りの中心的な建物。正殿(せいでん) 『東三条殿』復元模型藤原摂関家の邸。『東三条院』とも。平安京の貴族邸宅のひとつで、代表的な寝殿造り。平安初期の藤原良房(よしふさ/藤原北家全盛の礎を築いた)の邸とされ、969(安和2)年に藤原兼家(かねいえ/道長の父)が改築した。...
View Article澪標⑧わたしは、わたし
← クリック 拡大若紫(のちの紫の上) 光源氏 藤壺女御 兵部卿宮 尼君 僧都 紫式部の食事(推定)受領階級(中流貴族)の食事はこんなに品数が多かった?日常?ハレの日?伝・土佐光起画 『源氏物語画帖 若紫(のちの紫の上)』雀の子を逃がしてしまった若紫と、柴垣から垣間みる光源氏。若紫は、光源氏が恋い焦がれている藤壺と瓜二つであった。 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆...
View Article澪標⑨五十日の祝
風俗博物館 京都市薫(かおる)の五十日の祝 / いかのいわい 国宝『源氏物語絵巻』より再現 「柏木」から平安朝の貴族社会で行われた通過儀礼の一つ。生誕50日目の夜、餅をすりこぎでつぶして重湯にいれ、新生児に含ませた。 すり鉢とすりこぎすりこぎは、すり鉢で物をすりつぶすのに用いる棒。 ←クリック拡大 左から、琵琶・琴・和琴・箏日本で、「こと」と呼ばれる楽器は5種類。...
View Article澪標⑩乳母と女房
←クリック拡大関心がないと、面白くもおかしくもない無味乾燥な登場人物の系図(一部)です。興味津々だと、眺めているうちに光源氏とヒロインたちが織り成した悲喜こもごもの恋愛模様が絵巻物のように脳裏に浮かんできます。 紫式部『源氏物語』vs『枕草子』清少納言 清少納言(966?~1025?)と紫式部(978~1016)は、宮仕えの時期が重なっていたのかどうかは不明。...
View Article澪標⑪世の移ろい
紫の上と光源氏 風俗博物館/京都市 吉永小百合の紫式部 & 常盤貴子の紫の上映画『千年の恋 ひかる源氏物語』から 内裏(だいり)清涼殿(せいりょうでん) 帝の日常生活の場所 承香殿(しょうきょうでん)淑景舎(しげいしゃ/桐壺) ・昭陽舎(しょうようしゃ/梨壺) ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇...
View Article澪標⑫好敵手
藤壷女御→藤壺中宮→藤壺尼宮→藤壺准太上天皇光源氏の「理想の女性」 (5歳年長) 風俗博物館/京都市冷泉帝は、夫・桐壺帝ではなく光源氏とのあいだの不義の子源氏物語が長く「禁断の書」だった要因?「万世一系」の建前が崩れる 若紫→紫の上光源氏「最愛の妻」 (8歳年下 藤壺の姪) 風俗博物館 棊局/ききょく 碁盤聖武天皇遺愛の碁盤 東大寺正倉院 ←クリック拡大光源氏 紫の上 朱雀帝 明石の君...
View Article澪標⑬住吉詣
太政官制トップの「太政大臣」(江戸期における大老に相当)と、「内大臣」は常設ではない。大臣の娘は「女御」、大納言の娘は「更衣」として入内する。更衣は、「中宮/皇后」にはなれない。 源氏一行の住吉詣 住吉大社本殿...
View Article澪標⑭従者たち
....光源氏と惟光/これみつ2008年 たけふ菊人形展:『源氏物語絵巻』から惟光や良清ら光源氏の従者たちは、明石の君の父親と同じ受領階級/地方官=国司・国守、知事に相当 半蔀車/はじとみぐるま牛車(ぎっしゃ)の一種。上皇・摂関・大臣・大将が使用したin宇治市源氏物語ミュージアム 浜の館跡 明石入道の邸宅跡須磨から明石についた光源氏は、「浜の館」で暮らすことになる兵庫県明石市大観町 善楽寺戒光院...
View Article澪標⑮雲居はるか
童随身 わらわずいじん 随身は、お供。『源氏物語絵巻』メトロポリタン美術館本の、「澪標 みおつくし」の童随身。 角髪 総角/あげまきとも古代における、貴族男性の髪型。16歳の聖徳太子が父・用明天皇の病気が治るよう祈願している姿。 元結 歌川国芳元結もとゆいは髪の髻もとどり を頭の上に集めて束ねた所)...
View Article澪標⑯身を尽くし
←クリック拡大住吉大社境内地図「摂津国一の宮」という社格で、全国約2300の住吉神社の総本社。お祓い・航海安全・和歌・農耕の神。 現光寺//源氏寺光源氏が都を落ちて侘び住まいした住居跡。 神戸・須磨区阪神・淡路大震災による倒壊後、再建。浄土真宗本願寺派近くに、『平家物語』ゆかりの「須磨寺」 ← 一見の価値あり 澪標/みおつくし 船が往来するときの標識○ みをつくし 恋ふるしるしに...
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