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葵祭での童殿上
上流貴族の子弟は、行儀見習いをかねて 宮中で働いた。
二千円日本銀行券 (裏)
左:『源氏物語絵巻』の一場面。
第三十八帖「鈴虫」 その二の絵の一部分。
右:『紫式部日記絵巻』の一場面。
紫式部が、同僚の女房である宮の内侍みやのないしの局に来ているときに訪ねて来た斉信ただのぶと実成さねしげ。
作品はともに国宝。『五島美術館』所蔵。
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というのは、娘のいない源氏は、「帝の外祖父」になりたくてもなれないからである。
どうしても娘がほしい。
亡き母(葵の上)の実家である左大臣家で育てられている夕霧は、容姿に恵まれ内裏で童殿上をしている。
童殿上 (わらわてんじょう/殿上童とも)
・平安時代以降、宮中の作法見習いのため、公卿の子弟が元服以前に昇殿を許されて奉仕すること。または、その子供
源氏はことあるごとに左大臣家を訪れ、そのたびに長く仕えている者たちや、夕霧の乳母や女房らに十分すぎるほどの心づけを渡した。
二条院でも、紫の上とともに源氏の帰りを首を長くして待ち続けていた男女に感謝の言葉をかけながらお礼をした。
また、故・桐壺院の所有であった二条院の東隣にある邸を大掛かりに改築した。
むかし関わりのあった女たちで、いまは零落している花散里などのような気の毒な人々を住まわせるためである。
「明石を旅立つとき、悪阻(つわり)でひどく苦しんでいた明石の君は、今ごろどうしているだろう」
一日たりとて忘れることはなかったが、久々の宮廷生活。
公私にわたる忙しさにとり紛れて、手紙のひとつも書いて様子をたずねることはなかった。
三月初め。
「お腹の子は、そろそろ産まれているかもしれない」
使者をつかわすと、数日後、よろこび勇んで帰ってきた。
常任理事国であることの不思議
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澪標④使者
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