滋賀県大津市 石山寺の「紫式部像」②
土佐光起画 1617~91
江戸初期の画家。土佐派(大和絵の一派)中興の祖
菱川師宣『見立石山寺紫式部図』
紫式部が琵琶湖(瀬田川)に映っている名月を眺めながら
『源氏物語』を執筆したという伝承を絵画化した作品。
当時、浮世絵に限らず人気のある画題であった。
『水田美術館』収蔵 城西国際大学。
三代目歌川広重画
八月十五夜の月が琵琶湖(瀬田川)に映っているのを眺めていた紫式部の脳裏に、ひとつの物語の構想が浮かんだ。
さっそく手近にあった『大般若経』の料紙に、「今宵は十五夜なりけりと思し出でて、殿上の御遊恋ひしく…」と、流謫の貴人が都での生活を回想する場面を記す。
『源氏物語』はこうして書き起こされた。
この書き出しは、光源氏が須磨に下っていたある十五夜の夜、都での管絃の遊びを思い出すシーンとして「須磨」の帖に活かされる。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
明石の君は、衣服にしみ込んでいる馥郁とした移り香をかぐたび、源氏恋しさが募るであろう。
源氏は難波でお祓いをし、住吉の神には改めて「願ほどき」のお礼参りに参詣する旨を使いの者に告げさせて都へと急いだ。
・願ほどき 神仏に、祈願がかなったお礼参りをすること
なつかしい二条院に着くと、都に残っていた人々と源氏のお供で須磨・明石に下っていた者らが、互いに肩を叩きあって再会を喜びあった。
源氏がいなかったら生きていても仕方がないとまで思い詰めていた紫の上も、人々の輪から少し離れたところで、花が咲いたような笑顔で喜びをかみしめている。
しばらく見ないうちに、可愛らしい少女が美しく成人していた。
豊かすぎた髪が、少し減っているのが可憐である。
「これから毎日、姫君と会えるのだ」
源氏は、心から嬉しかった。
源氏はほぼ三年ぶりに帰京した興奮が醒めて気持ちが落ち着いてくると、別れてきた明石の君が悲しんでいた様子を思い出しては胸が痛むようになる。
数日後、紫の上に明石の君が懐妊していることを含めて正直に話した。
その話しぶりがいつになく真剣なことに、紫の上はただならぬものを感じて、表情にこそ見せないが激しい嫉妬を覚える。
源氏はまもなく元の位に復したあと、員外の権大納言に昇進した。
・員外 律令制で、令 に定められた定員以外の官吏
朱雀帝の「外戚」の立場を利用して久しく権勢をふるっていた故右大臣や弘徽殿太后に頭を抑えられていた頭中将ら、左大臣家に連なる人々も官位を返してもらった。
源氏は、朱雀帝に招かれて参内した。
・参内(さんだい) 宮中に参上すること
その堂々として洗練された佇まいに、人々は噂しあった。
「あのような海辺の寒村で、源氏の君は長年どんな暮らしをしておられたのだろう」
女房たちのうち、在世中の桐壺院に仕えていた年老いた者らは、立派に成長している源氏を目の当たりにして人目もはばからずうれし涙を流している。
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「休業というのは中途半端。休業明けのプランもなく、いつ活動を再開するか分からないままファンに期待を持たせることはファンに失礼だ」。稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾。
5人ともジャニーズ事務所に残留し、ソロで活動する。
プロデューサーBIG4。秋元康・小室哲哉・つんく♂・指原莉乃? 話が巧みで面白いうえに、
計算しながらしゃべっている印象ですね
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明石27参内
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