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平家物語の群像 忠度⑥御方ぞと云はば云はせよかし
熊野育の大力、究竟の早業『平家物語』によると、坂東武者を中心とする源氏の武将たちは、戦場で雄叫びを上げて敵と戦うだけの無骨者である。平家には、武芸だけではなく、詩歌管弦などのみやびな世界に心を遊ばせる風流人が少なくない。盛者必衰の理 (ことわり)...
View Article平家物語の群像 那須与一③与一宗高こそ小兵で候へども、
鶴富屋敷(那須大八郎と鶴富姫の悲恋の舞台) 宮崎県東臼杵郡椎葉村上椎葉宮崎県民謡の『ひえつき節』を御存じだろうか。よほどの民謡好きでないと、かすりもしないかな。 庭のさんしゅの木鳴る鈴かけて ヨーホイ 鈴の鳴るときゃ出ておじゃれヨ 鈴の鳴るときゃ何というて出ましょヨ ヨーホイ 駒に水くりょというて出ましょヨ おまや平家の公達流れヨ おどま追討の那須の裔ヨ...
View Article平家物語の群像 平教経①能登殿、いたう罪な作りたまひそ
武家平家系図 クリックで拡大平教経(国盛)は、源義経のライバルとして描かれている。数々の合戦において抜群の武功を上げ、「王城一の強弓精兵」で、「一度の不覚も取ったことはない」。平家の公達(きんだち)としては、珍しい存在である。...
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