藤裏葉⑦我も頼まむ
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 山の端は 山と空の境(山の部分)山際ぎわ (空の部分) 藤の花房かぼう多くの花が寄り集まって1つの花房になる かすかに微笑んでいる内大臣は、たおやかな源氏とは異質の風格があり艶やかな男っぷりである。...
View Article藤裏葉⑧花の紐解く
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 雲井の雁内大臣の外腹(劣り腹)の娘で祖母・大宮のもとでイトコの夕霧と共に育てられた。恋仲になった二人は内大臣によって一時その仲を裂かれたがやがて結婚を許され子宝に囲まれた幸せな家庭を築く。 夕月夜 ○ なにとなく 君に待たるる ここちして...
View Article藤裏葉⑨初夜
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 夕霧草 内大臣、「弁少将は、皮肉な催馬楽を謡うものだな」 酒を酌み交わしながら和歌を詠んだり楽器を弾いたりしているうちに、内大臣と夕霧のわだかまりもすっかり解けてしまったようである。 夜が更けてゆくにつれて、夕霧は深酒のせいか非常に苦しそうな表情で柏木に訴えた。...
View Article藤裏葉⑩後朝の文
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 内大臣 雲井の雁後朝きぬぎぬの文ふみ夕霧は逢瀬の明けた朝、雲居の雁へ後朝の文を届けるが娘の部屋へ来た内大臣が、その文に目を通した。 風俗博物館...
View Article藤裏葉⑪御阿礼祭
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 御阿礼みあれ神事(祭)毎年、古くは旧暦4月の中の午の日、現在は5月12日の夜、上賀茂神社で行われる神迎えの神事。 みあれは出現あるいは誕生の意味。 神社の北西約880mの御生野みあれのに祭場を設けて、幣をつけた榊に神を移す神事を行い、それを上賀茂神社に迎える祭り。...
View Article藤裏葉⑫感慨
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 前駆ぜんく行列などの前方を騎馬で進み先導することorその人。 車争い 第9帖「葵」住吉如慶じょけい画「六条御息所と葵の上の車争い」源氏物語画帖御息所が生霊となって、憎い葵の上をとり殺した主因。...
View Article藤裏葉⑬明石の君
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 明石の君 明石の姫君 紫の上 (実母) (東宮に入内) (養母) 入内には北の方(紫の上)が付き添うのが習わしだが、紫の上には思うところがあった。...
View Article藤裏葉⑭初対面
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 輦車れんしゃ平安時代以降、大内裏の中を貴人を乗せて、「人力「」で引く。大内裏外は「牛車」か「乗馬」によった。 大内裏古代、帝の住む内裏と政府諸官庁の置かれた区画。皇居+永田町+霞ヶ関...
View Article藤裏葉⑮涙の再会
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 明石の君 光源氏 紫の上『源氏物語屏風』一部宇治市源氏物語ミュージアム 住吉大社社格は「摂津国一の宮」。全国約2300の住吉神社の総本社。お祓い・航海安全・和歌・農耕などの神。...
View Article藤裏葉⑯准太上天皇
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 秋好中宮30 他に、空蝉と末摘花は『六条院』の前の光源氏の住居、『二条院』で暮らしている。 源氏は絶えず心にかかっていた明石の姫君の入内と、夕霧と雲井の雁との結婚をなんとか実現することができた。...
View Article藤裏葉⑰転居
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 白・紫・黄色の大輪菊9月9日 重陽の節句/菊の節句菊の花を飾って不老長寿を願う行事。五節句の一つ 五節句五節句とは、季節の変わり目でその邪気を払い、無病息災を願う伝統的な年間行事。 昨今ますます輝きをました夕霧を見て、義父になったばかりの太政大臣は改めて確信する。...
View Article藤裏葉⑱新居
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 遣水 と 曲水の宴毛越寺 岩手県遣水寝殿造で、外から水をひき入れて庭園に作った流れ曲水の宴庭園の曲水に沿って参会者が座り、上流から流される杯が自分の前を通り過ぎないうちに詩歌を詠み、杯を手に取って酒を飲んでから杯を次へ流す遊び。...
View Article藤裏葉⑲行幸
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 光源氏 冷泉帝 朱雀院源氏の御座は一段低い所に用意されていたが、帝が、「父子の礼」として三者が同列の並びを望んだ。 賀皇恩がおうおん唐楽として楽曲は残っているが、舞は伝わっていない。王の恩沢に感謝する舞楽。...
View Article藤裏葉⑳紅葉の錦
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 青海波を舞う光源氏(左)と頭中将(現・太政大臣) 籬/間垣竹や柴などで目を粗く編んだ垣根 源氏は、若かりしころ頭中将(現太政大臣)と朱雀院の「紅葉賀」で青海波を舞った時のことを思い出していた。(7帖「紅葉の賀」) ○ 色まさる 籬の菊も 折々に...
View Article藤裏葉㉑両家
源氏物語 第33帖 藤裏葉 光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 光源氏 太政大臣 夕霧 柏木 弁少将風俗博物館 その幻想的な美しさは、日がすっかり暮れて暗闇にかき消されるのが惜しいほど見事な色彩のハーモニーを奏でている。 管弦の遊びが始まった。 冷泉帝、朱雀院、源氏の前にも、それぞれ琴が置かれた。...
View Article若菜上①藤壺女御
源氏物語 第34帖若菜上 源氏:39~41 紫の上31~33 女三宮13~15 夕霧18~20明石の君:30~32 明石女御:11~13 柏木:23~25 若菜春に芽ばえたばかりの食用になる草。 六条院への行幸の後、朱雀院はずっと体調が思わしくなく寝込むことが多かった。 もともと子供のころから身体が弱く病気がちだったが、今回はかつてなく心細さが募って将来への不安におののいている。...
View Article若菜上②朱雀院
源氏物語 第34帖若菜上 光源氏:39~41 紫の上31~33 女三宮13~15 夕霧18~20明石の君:30~32 明石女御:11~13 柏木:23~25 朱雀院と朧月夜(左奥)朧月夜との密会現場を右大臣(当時)に目撃されたことが源氏都落ちの直接の原因となった。それでも、朱雀院は朧月夜を愛している。...
View Article若菜上③ノスタルジー
源氏物語 第34帖若菜上 源氏:39~41 紫の上31~33 女三宮13~15 夕霧18~20明石の君:30~32 明石女御:11~13 柏木:23~25 「女三宮と猫」 鈴木春信画浮世絵師である鈴木春信の手になるからか平安時代の皇女というより江戸時代の町娘のよう。 蹴鞠けまりが催されていた時、猫が御簾を巻き上げたため露わになった女三宮(源氏の正妻)の容姿に柏木は一目惚れした。...
View Article若菜上④うわさ
源氏物語 第34帖若菜上 源氏:39~41 紫の上31~33 女三宮13~15 夕霧18~20明石の君:30~32 明石女御:11~13 柏木:23~25 女房装束 夕霧はまだ二十歳にもみたない若者だが、堂々としているだけでなく、目を見張るほどに容姿端麗で輝くばかりに美しい。 朱雀院は溺愛しているが心配の種でもある女三宮の後見人か婿、あるいはその両方にどうかと秘かに考えていた。...
View Article若菜上⑤父と子
源氏物語 第34帖若菜上 源氏:39~41 紫の上31~33 女三宮13~15 夕霧18~20明石の君:30~32 明石女御:11~13 柏木:23~25 光源氏(明日海りお)&藤壺女御(花乃まりあ)宝塚歌劇 花組公演 『新源氏物語』《Melodia -熱く美しき旋律-》から 年頃の女房たちが噂しあっていると、年輩の女房が口をはさんだ。...
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