源氏物語
第33帖藤裏葉
光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30
明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20
明石の君 明石の姫君 紫の上
(実母) (東宮に入内) (養母)
入内には北の方(紫の上)が付き添うのが習わしだが、紫の上には思うところがあった。
「わたしはいつまでも姫に付き添うことは出来ない。
この際、明石の君に後見役を代わって頂こう。
姫は実の母と暮らすべきだ。
明石の君は、何年も娘と会えないことを嘆いておられるだろうし、姫も母親を恋しがっているはず。
わたしが、おふたりを隔てていると思われるのも辛い」
源氏に申し出る。
「ほどなく入内する姫のことが気がかりでございます。
姫に仕えている女房には未熟な若い者が多いからです。
ところで、姫の入内を機に後見人を辞退したいのですが--。
姫の生活が様変わりする入内が明石の君と代わる好機かと」
名案だと思った源氏がさっそくその旨を明石の君に伝えると、
ずっと願っていたが諦めていたことが叶ったと源氏と紫の上に心から感謝した。
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