源氏物語
第33帖藤裏葉
光源氏39 紫の上:31 東宮(春宮) 明石の君:30
明石の姫君:11 夕霧:18 雲居の雁:20 秋好中宮30
他に、空蝉と末摘花は『六条院』の前の
光源氏の住居、『二条院』で暮らしている。
源氏は絶えず心にかかっていた明石の姫君の入内と、夕霧と雲井の雁との結婚をなんとか実現することができた。
父親として子供たちへの責任を果たしたこの頃から、源氏は出家の本懐を遂げようと考えるようになる。
一人だけ残すことになる紫の上のことが心配だが、
「(養女の)秋好中宮がいらっしゃるから、何かコトがあれば力になって下さるだろう。
明石の女御(こちらも、養女)には、紫の上と明石の君がついている。
控え目でおとなしい花散里は、夕霧がいるから大丈夫だ」
これで、源氏は後顧の憂いなく出家できる。
源氏は、明けて不惑になる。
朝廷を初めとして、世の中を挙げて「四十の賀」の祝いの準備に余念がなかった。
その年の秋、源氏は*太上天皇に準じる位を受けて、*御封や年官・年爵(年毎の官職・爵位)など全てが増加した。
*太上天皇/上皇
譲位した天皇の称号。
出家、入道すれば太上法皇/法皇。
*御封みふ
皇族や高位高官、寺社などに禄として与えた
戸(行政上、社会組織の単位とされた家)の敬称。
自分の出生の秘密を知っている冷泉帝は、実父である源氏に出来るだけのことはしたつもりだが、それでも、世間をはばかって帝位を譲れなかったことが大きな心残りであった。
故・桐壺帝の皇子である父・源氏には帝になる資格があるが、帝ではない源氏の息子には本来、即位する資格はない。
「冷泉帝も亡き桐壺帝の皇子」と世間を欺いているわけだ。
母親の藤壺の宮(系図では女院)は、この秘密と息子を守るためだけに生きそして亡くなった。
内大臣は、太政大臣に昇進する。
夕霧は中納言になったから、そのお礼に参内した。
昨今いっそう輝きをました夕霧を見て、義父になったばかりの太政大臣は改めて確信する。
旅の星 Tabinohoshi
「源氏物語ミュージアムと宇治川鵜飼」
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