乙女⑪引っ越し
第二十一帖 乙女 光源氏の太政大臣時代 33歳4月~35歳10月紫の上 25~27 夕霧 12~1雲居の雁 14~16 冷泉帝 15~17 秋好中宮 24~26 光源氏 紫の上 式部卿宮 北の方 王女御右大臣 弘徽殿女御(太后) 夕霧 花散る里秋好中宮 六条御息所 明石の君右大臣は系図にはないが、弘徽殿太后の父 ● ○ ● ○ ● ○ ●...
View Article乙女⑫春秋の優劣
第二十一帖 乙女 光源氏の太政大臣時代 33歳4月~35歳10月紫の上 25~27 夕霧 12~14雲居の雁 14~16 冷泉帝 15~17 秋好中宮 24~26 龍田姫 たつたひめ 秋の造化を司どる女神あざやかな紅葉を思わせる緋の色と黄金色の稲穂の錦をまとった妙齢の女神秋の季語 千早振る 神代もきかず 龍田川 から紅に...
View Article玉鬘①右近
第二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月玉鬘 21 筑紫時代 光源氏 夕顔 頭中将 明石の君 玉鬘たまかづら 六条御息所 映画 『源氏物語 千年の謎』夕顔/芦名 星に襲いかかる 六条御息所/田中麗奈の生霊。死者の霊は「死霊」、生者の霊魂が肉体を離れて飛び回る霊は「生霊」。 玉鬘は、頭中将(当時)と夕顔の遺児 ● ○ ● ○ ● ○ ● ○...
View Article玉鬘②大宰府へ
第二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月 瀬戸内海の風景 昔、ギリシャのアテネからイタリアのブリンディシまで、地中海を船で旅したことがあります。同じ内海ですが、瀬戸内海と地中海ては島々の織りなす景観がまるで違う。 繊細と荒削り、島国的と大陸的。 日本人は箱庭的な『美』を好み、盆栽が『日本美』の象徴 『大宰府政庁』...
View Article玉鬘③太宰少弐
第二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月筑紫時代の玉鬘 壺装束つぼしょうぞく 平安期以降における中・上流女性の日常の外出や物詣に出かける時の旅姿。特別な衣服形態があったわけではない。裾の長い衣服を歩き易くするために、腰で『つぼ折り』(つぼめて端折った形) にして着用した。 髪は小袖の中に入れ、草履を履き、市女笠いちめがさを被るか頭を衣で覆った。...
View Article玉鬘④肥前(唐津)へ
第二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月 玉鬘 筑前(大宰府)→肥前(唐津) 都に近い方が「前」、遠い方が「後」 太宰少弐はかねて、<玉鬘はだれの娘か>ということを大宰府政庁の役人たちにも知らせず、次のように言いつくろっていた。 「私たちの孫娘ですが、ある理由があって特別に大切にしております」 ほどなく、病に伏せていた少弐が亡くなった。...
View Article玉鬘⑤大夫監
第二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月 玉鬘 肥前国(唐津) 鏡神社佐賀県唐津市の鏡山の麓に鎮座 Q.なぜ、『源氏物語』に大宰府はともかく唐津が? A.紫式部と「和歌」を交わしていた友達が、肥前守となった父に伴い肥前国へ下っていたから。 ○ あひ見むと 思ふ心は 松浦(まつら)なる 鏡の神や 空に見るらむ 紫式部 『紫式部歌集』...
View Article玉鬘⑥逃避行
第二十二帖玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月 玉鬘 肥前国との別れ 大夫監の強引なプロポーズに大きな不安を覚えた玉鬘一行 (玉鬘 乳母 豊後介 兵部の君) は、『鏡神社』近くの海辺から、夜陰に紛れちっぽけな舟で玄界灘に漕ぎだした。 都への逃亡は成功するや否や。...
View Article関学アメフトQBの父・奥野康俊さん、嘆願書募集のお願い 全文
アメリカンフットボールの定期戦で日本大の選手が悪質な反則行為で関西学院大の選手を負傷させた問題で、負傷した選手の父親の奥野康俊さんは26日の会見で、嘆願書などを公開した。 嘆願書の募集のお願い 平成30年5月26日 奥野康俊 拝啓 皆様におかれましては、益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。...
View Article玉鬘⑦波路
第二十二帖玉鬘 光源氏、太政大臣 35歳4月~10月玉鬘 玄界灘~響灘~関門海峡~(瀬戸内海)~川尻 おもとは、舟影が見えなくなるまで泣きながらいつまでもいつまでも千切れんばかりに手を振っている。 兵部の君、 ○ 浮島を 漕ぎ離れても 行く方や いづく泊りと 知らずもあるかな 辛いことが多かった島を漕ぎ離れても行方も知れないはかない身の上ですこと 玉鬘、 ○...
View Article乙女⑩六条院
第二十一帖 乙女 光源氏の太政大臣時代 33歳4月~35歳10月紫の上 25~27 夕霧 12~1雲居の雁 14~16 冷泉帝 15~17 秋好 24~26 六条院全景平面図 六条京極付近に四町を占めたとされる光源氏の寝殿造りの大邸宅。敷地の中に小路を含んで約252m四方にも及ぶ全面積63,500㎡の広さだったという。 風俗博物館 JR京都駅から徒歩13分ほど ●...
View Article玉鬘⑧ひと息つくが
二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月玉鬘 京・九条 巫女 市女巫女 み こ : 神に奉仕する女性の総称市女 いちめ : 『市いち』で物を商う女性 舟子たちが喜び合っているのが聞こえてきたので、一行は少し生き返った心地がした。...
View Article玉鬘⑨九条
二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月玉鬘 21歳 京・九条 玉鬘 豊後介 乳母 太宰少弐 平安京 最南端の幹線道路が九条通り=九条大路 玉鬘たちは九条大路に沿ったどこかに仮住まいしていたと思われる。 たまたま昨日の新聞に、奈良の平城京は「十条」まであったのでは?という写真つきの記事がでていました。...
View Article玉鬘⑩豊後介
二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月玉鬘 21歳 京・九条 大宰少弐 大宰府(遠の朝廷)の次官 『源氏物語』に限らず、「長編小説」や内外の「神話」などを読む場合、登場する人物(神々)の名前と立場と相互関係などが頭に入るまでは大変です。 修行期間のようなもので、正直あまり面白くない。 玉鬘一行玉鬘 乳母 豊後介 兵部の君 家来...
View Article玉鬘⑪石清水八幡宮
二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月玉鬘 21歳 京・九条 石清水八幡宮//男山八幡宮 仁和寺にある法師、年寄るまで、石淸水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、たゞ一人、徒歩よりまうでけり。- - - 何事にも、先達はあらまほしき事なり吉田兼好 『徒然草』 平安時代前期に八幡宮総本社の【宇佐神宮】(大分・宇佐市)から勧請された神社。京都盆地南西の男山(鳩ヶ峰...
View Article玉鬘⑫椿市の宿
二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月玉鬘 21歳 京・九条 長谷寺本堂(礼堂)遠望 奈良県桜井市初瀬にある『真言宗豊山派』総本山。大和と伊勢を結ぶ『初瀬街道』を見下ろす初瀬山の中腹に「本堂」が建つ。 道綱の母『蜻蛉日記』、清少納言『枕草子』、『源氏物語』、菅原孝標の女『更級日記』など多くの古典文学に登場する。 「玉鬘」のエピソードに登場する二本の杉は現在も境内に残っている...
View Article玉鬘⑬涙の再会
二十二帖 玉鬘 光源氏.太政大臣 35歳4月~10月玉鬘 21歳 京・九条 玉鬘一行と右近一行は、椿市の宿の同じ部屋で『屏風』を隔てて、各々身体を休めていた。一夜を過ごすのは、長谷寺の本堂。 故・夕顔の娘(玉鬘)を探すため御利益をえようと長谷寺に参詣する途中『椿市の宿』に着いた右近は、たまたま玉鬘一行と相部屋になり再会を果たす。 絵の右上に、『長谷寺』の長い階段が描かれている。...
View Articleいにしえに迷う①奈良とローマ
しばらく、『源氏物語』をお休みします。 伎芸天頭部は奈良時代、胴部は鎌倉時代奈良市 秋篠寺 美術・工芸、歌舞・音曲などの芸能にすぐれ、五穀豊穣・吉祥豊楽をつかさどり、福徳・技能を授ける天女 いつのころからか私は、奈良の地をそぞろ歩くことを無上の楽しみにしている。何がそうさせるのか、私自身よく分からない。...
View Articleいにしえに迷う②ミケランジェロ
システィナ礼拝堂ローマ法王の公邸、『バチカン宮殿』にある。 ミケランジェロやボッティチェッリら、ルネッサンスを代表する芸術家たちが内装に描いた装飾絵画作品で世界的に有名。 (奈良とローマは) ともに東京や大阪とはちがい、夜は暗いのである。 その日は、カトリック教の総本山、サンピエトロ寺院の 『システィナ礼拝堂』を訪れていた。その礼拝堂を埋め尽くすように描かれているミケランジェロの...
View Articleいにしえに迷う③異国の闇路
スペイン広場 スペイン広場で再会したアン王女 (オードリー・ヘプバーン)ジョー・ブラドリー (グレゴリー・ペック) 分刻みの退屈なスケジュールに追われるアン王女は、「丸一日、ローマの休日を楽しむ」ことにするが-。 外はすでに暗く、夜風は肌を刺すほどに冷たかった。しかし、日中何度か歩いているし、イタリア料理に 舌鼓を打ったあと、一杯機嫌で弾むような足取りで...
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