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乙女⑪引っ越し

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第二十一帖  乙女

 

光源氏の太政大臣時代  33歳4月~35歳10月

紫の上 25~27   夕霧 12~1

雲居の雁 14~16   冷泉帝 15~17   秋好中宮 24~26

 

 

 

光源氏   紫の上   式部卿宮   北の方   女御

右大臣   弘徽殿女御太后)   夕霧   花散る里

秋好中宮   六条御息所   明石の君

右大臣は系図にはないが、弘徽殿太后の父

 

 

● ○ ● ○  ● ○ ● ○

 

 

不遇時代の源氏を裏切っている式部卿宮には、源氏が50歳の祝いの宴を催してくれることは望外の名誉であり嬉しい心遣いである。

 

一方紫の上を快く思っていない式部卿宮北の方は面白くない。

 

また、娘の王女御入内に当たって、源氏が力を尽くしてくれなかったことをまだ恨みに思っている。

 

源氏が、非協力的だったことには理由がある。

 

源氏が二十歳のころ。

 

当時の権勢家であった右大臣弘徽殿女御追い詰められて苦境に陥っているとき、紫の上の実父で『碁盤』を囲むなど親しくしていた式部卿宮が、右大臣を恐れて手のひらを返すように裏切った事実を、源氏は忘れていないからだ。

 

は、からの手紙にさえ返事を寄こさなくなった。

 

このあと、源氏は逃げるように須磨へ都落ちしている。

 

究極の場面で裏切った相手に協力を請うのは、いささか虫がよすぎるだろう。

 

 

 

秋の彼岸のころ、源氏紫の上は、『二条院』から新居である『六条院』の「春の町」に移り住んだ。

 

秋好中宮は混雑を避けるため、源氏たちよりも5、6日あとに宮中を退出し、里下がりしたときの新しい住居である「秋の町」にやってきた。

 

「秋の町」は、亡き母・六条御息所の旧居跡に建てられている。

 

物事にこだわらない性分の花散里は、紫の上とおなじ牛車に乗って六条院の「夏の町」に移った。

 

養育を任されている夕霧も、もちろん一緒である。

 

草深い大堰の里に住んでいる明石の君は、10月に入って転居の慌ただしさがすっかり落ち着いてきたころ、目立たないようひっそりと「冬の町」に引っ越してきた。

 

明石入道という地方官の娘である明石の君に用意された「冬の町」には寝殿や対の屋などはなく、代わりに播磨国で蓄えた財産を収蔵した倉の立ち並ぶ御倉町がある。

 

 

 

春にもっとも美しく咲き匂う木々や草花を植えている源氏紫の上の「春の町」は、引っ越してきた秋の彼岸頃には美の競演とはいかないが、それはそれで得も言われぬ趣がある。

 


 

 

 

 

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3等空佐小西洋之参院議員を「国民の敵」と繰り返し罵倒

3等空佐は航空自衛隊の幹部だそうです。

 

昭和史に詳しい作家、半藤一利さんの話

 

何を考えているのか。1938年に衆院国家総動員法の審議中、説明員の佐藤賢了陸軍中佐(当時)が、議員に「黙れ!!」と一喝した件があったが、当時を思わせる

 

国会議員は曲がりなりにも国民が選んだ選良で、それを敵だと言うのは選んだ国民を「敵だ」と言うのと同じこと。

 

イラク派遣部隊の日報の問題を見ても、あるものをないと言ったり、首相防衛相ら自衛隊を統制する側の文民も、される側の自衛官も、それぞれの自覚が無く、シビリアンコントロールや民主主義の形が分かっていないのではないか。

 

 

★このまま世の中の空気がわずかずつでも安倍晋三的色彩に染められていけば、ある日一気に、「国民の敵」が「非国民」に豹変するような気がします

 

 

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つい先日、19歳の警察官が、

巡査部長にがみがみ言われて腹が立った」

という理由で教育係の上司を射殺しました。

 

 

 

 

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絶望名言

 

不機嫌で、打ち解けない、人間嫌い。
私のことをそう思っている人は多い。
しかし、そうではないのだ!
私がそんなふうに見える、本当の理由を誰も知らない。

私は幼い頃から、情熱的で活発な性質だった。
人づきあいも好きなのだ。

 

 

 


しかし、あえて人々から遠ざかり、
孤独な生活を送らなければならなくなった。
無理をして、人々と交わろうとすれば、
耳の聞こえない悲しみが倍増してしまう。
つらい思いをしたあげく、
またひとりの生活に押し戻されてしまうのだ。

 

ベートーヴェン    1770-1827年

『ハイリゲンシュタットの遺書』から

 

 

 

 

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