第二十二帖玉鬘
光源氏.太政大臣 35歳4月~10月
玉鬘 肥前国との別れ
大夫監の強引なプロポーズに大きな不安を覚えた
玉鬘一行 (玉鬘 乳母 豊後介 兵部の君) は、
『鏡神社』近くの海辺から、夜陰に紛れ
ちっぽけな舟で玄界灘に漕ぎだした。
都への逃亡は成功するや否や。
乳母の言葉など少しも気に止めることなく、大夫監は一方的に『結婚式の日取り』を決めて肥後国に帰っていった。
次郎と三男が大夫監の言いなりなので、不安に駆られた乳母は長男の豊後介に相談した。
「どうしましょう」
玉鬘は、「大夫監と結婚するぐらいなら、死んだほうがまし」と心に決めている。
次男と三男は、「いま大夫監に逆らえば、ここでは生きていけません。ひどい目にあいましょう」。
すなわち、玉鬘が大夫監と結婚してくれることを望んでいる。
長女のおもとは子だくさんでまだ幼い子供を育てているので、当面、肥前を離れられない。
けっきょく長男の豊後介と末娘の兵部の君が、連れ合いや子供たちと別れて乳母と行動を共にすることとなった。
ちなみに、乳母の子供たちは5人とも当地で結婚して、それぞれ家庭を築いている。
いったん肥後国に帰っていったとき、大夫監は勝手に、「4月20日に、玉鬘どのを迎えにくる」と乳母に告げている。
その日の前夜、玉鬘と乳母と豊後介そして兵部の君の4人はひっそりと乳母の屋敷を出ると、夜陰に紛れて『鏡神社』の前の海辺から小さな舟に乗った。
ただ一人、見送りに来てくれていた長女のおもとと別れるのが4人は後ろ髪を引かれる思いで辛かった。
おもとは、舟影が見えなくなるまで泣きながらいつまでもいつまでも千切れんばかりに手を振っている。
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世の中には息をするように
ウソをつく人種が確かにいる。
意識的な場合もあれば、
とっさに自分に有利な状況を作るために
思いついたウソもあろう。
いずれにしろ、
一国の首相が世界の檜舞台でつくウソ
は一歩間違えば大変な国際問題になるだろう。
過日、ニュースで「ある演説」を聞いたとき、
心底驚いたことを昨日のことのように覚えている。
「この人物の発言が胡散臭いのは
国会答弁や選挙演説だけではないのか」と。
2013年9月8日、アルゼンチンのブエノスアイレスで
安倍晋三総理は英語で東京への『五輪招致演説』をした。
首相官邸HPに「和訳」が掲載されている。
一部を抜粋
「フクシマについてお案じの向きには、私から保証を致します。
状況は統御されています。
東京にはいかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも及ぼすことはありません」
この招致演説は、「事実」に基づいていますか。
本当ですか。
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絶望名言
君がどんなに遠い夢を見ても、
君自身が可能性を信じる限りそれは手の届くところにある。
ヘルマン・ヘッセ
1877~1962年 スイスの小説家、詩人
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