第二十二帖 玉鬘
光源氏.太政大臣 35歳4月~10月
玉鬘 肥前国(唐津)
鏡神社
佐賀県唐津市の鏡山の麓に鎮座
Q.なぜ、『源氏物語』に大宰府はともかく唐津が?
A.紫式部と「和歌」を交わしていた友達が、
肥前守となった父に伴い肥前国へ下っていたから。
○ あひ見むと 思ふ心は 松浦(まつら)なる
鏡の神や 空に見るらむ 紫式部 『紫式部歌集』
あなたに逢いたいと思うわたしの心は
あなたが住む肥前国の松浦の鏡の神が空から
見てくださっていることでしょう
筑紫=古代における九州の総称
主に北九州を指したが、「筑紫」・「豊(とよ)」
「肥(ひ)」・「熊曾/襲(くまそ))」と分ける場合もある。
長男の豊後介ぶんごのすけだけは、玉鬘はどんなことがあっても帰京して、父君(右大臣)とお会いになるべきだと考えた。
「父上のご遺言もあります。
母上、何があろうと姫君を都にお連れしなけばなりません」
娘たちは、
「玉鬘さまが、あのようなな田舎者と一緒になられるなんて--」
彼らが嘆いているのも知らず、大夫監は「懸想文」を書いて寄こした。
香ばしい香を何度も焚きしめた唐の色紙に、意外にととのった綺麗な筆跡で認めてある。
ただ、文字は上手に書けているが、方言まる出しなので意味がよく分からない。
ある春の夕暮れ、懐柔した次郎の手引きで大夫監が乳母の屋敷に乗り込んできた。
大夫監は30歳ほどの男で背が高く恰幅もよいが、田舎者として見るせいか所作振る舞いが粗野で荒っぽい。
がらがら声で、
「たとえ姫君にどのような事情があろうと構いませぬぞ。
お后さまのように大切にいたす。
ほかの妻妾たちとは決して同列には扱わない」
強引な口ぶりに、乳母は大夫監の機嫌を損ねないよう
「孫娘は生まれつき薄幸の身で、人さまの妻にさせて頂ける身体ではございません」
「ご遠慮なさるな。
たとえ目がつぶれ足が折れていても、わしが治してみせよう。
国中の仏神は、わしの願いだけはちゃんと聞いてくださる」
「孫娘はいずれ尼にしようと、もう決めております」
乳母の言葉など少しも気に止めることなく、大夫監は一方的に『結婚式の日取り』を決めて帰っていった。
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よく言われることだが、安倍晋三氏をはじめ戦争体験のない面々
がほぼ『安倍独裁』という形で今の日本政治を牛耳っている。
体育会系の薄暗い部室で、ほんの数名の右に偏った顔ぶれ
によって国の根幹が決められているイメージがある。
『集団的自衛権』という名のもとに遠い戦地に行かされて
命を落とすのは若い自衛隊員であり、将来的には
一般の男女が駆り出される可能性だってある。
政府に物申せば、『特定秘密保護法』によって
ただちに刑務所に連行されかねない。
こうして安倍さん年来の悲願である、
戦前に回帰した『美しい国 日本』が再び姿を見せる。
「~親は刃(やいば)をにぎらせて 人を殺せとをしへしや~」
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絶望名言
人生と言うものは、
思わぬ時に道がひらけたり、
閉じたりするものだ。
武者小路実篤
1885~1976年
小説家、詩人、劇作家、画家
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