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玉鬘21花散里

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二十二帖 玉鬘

 

光源氏.太政大臣  35歳4~10月

紫の上 27歳

玉鬘  21歳   六条院 『夏の御殿』

 

 

 

徳川三代将軍・家光により寄進された

渉成園東本願寺の飛地境内

六条院』の跡地とされる。

 

玉鬘の母・夕顔『河原院』

六条御息所の生霊に取り殺された。

 

 

 

 

源氏玉鬘を自分の「実の娘」ということにして花散里に託した。

 

「むかし愛し合っていたとの仲を悲観して山里に身を隠したのですが、との間に生まれたばかりのがおりました。

 

20年近くそのを捜していたのですが、どうしても見つからず、とうとうが年頃になるまで年月が過ぎてしまいました。

 

ところが一月ほど前に思いがけない人物からの居所を聞きつけたので、こちらの邸に引き取ることにしたのです」

 

花散里

 

「そうですか、いっこうに存じませんでした。

姫君(明石の姫君)がお一人なのはお寂しかったでしょうから、本当によろしゅうございました」

 

源氏

 

母親(夕顔)はすでに亡くなっておりました。

花散里さまには夕霧のお世話をお願いしてありますが、の面倒も見て下さいませんでしょうか。

 

なにしろ田舎育ちです、お気に召さないところが多々ございましょう。

折に触れて導いてやってください」

 

花散里

 

夕霧さまはしっかりしたお方で、少しも手がかかりません。

喜んで姫君のお世話をお引き受けいたしましょう
 

 

 


玉鬘源氏の「実の娘」と聞かされていない女房たちは、


「今度はどのような女君を連れて来られたのでしょう」


「むかし源氏の君と縁があって今はあまり恵まれていない女君たちを、この『六条院』と『二条院』に住まわせておられるのですわ」
 

 

翌日の昼下がり、玉鬘乳母たちは右近とともに牛車を三輛ほど連ねて六条院にやって来た。

 

右近が親身に世話をしたらしく、彼女たちの身なりや衣装が少しも田舎くさくないように仕立ててある。

 

玉鬘のために用意された部屋に入ると、源氏からの贈り物が山と積まれていた。

 

 

 


その夜、源氏はさっそく【夏の御殿】の玉鬘の部屋を訪ねる。

 

乳母はかつて源氏がいかに美しい男かという評判を聞いていたが、筑紫での生活があまりにも長く忘れかけていた。

 

 

 

 

 

 

 

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