二十二帖 玉鬘
光源氏.太政大臣 35歳4~10月
紫の上 27歳
玉鬘 21歳 京・九条→六条院
六条院平面図 風俗博物館
東南:春の御殿 源氏と紫の上、明石の姫君の住居
西南:秋の御殿 秋好中宮の住居(故六条御息所の住居跡)
東北:夏の御殿 花散里と夕霧の住居。東の対に玉鬘
西北:冬の御殿 明石の君の住居 (寝殿造りでない)
現在は東本願寺の飛地境内
渉成園しょうせいえん//枳殻邸きこくてい
当園発行のカタログによると東本願寺はなぜか否定している。
開園時間
【3月~10月】9時~17時(受付は16時30分まで)
【11月~2月】9時~16時(受付は15時30分まで)
〒600-8505
京都市下京区烏丸通七条上る
TEL 075-371-9210
紫の上は、源氏が長年ものあいだ夕顔との恋を心に秘めていたことを恨んだ。
「聞かれもしないのに、こちらから進んで話すものですか。
このような時に打ち明けるのは、だれよりもあなたを大切に思っているからです。
夕顔は才気や趣味の点では劣っていましたが、とにかく素直で可愛らしい女でした。
もし生きていたら、【冬の御殿】の明石の君と同じくらい面倒を見たことでしょう」
紫の上が間髪を入れず口をはさんだ。
「そうはおっしゃっても、明石の君と同列にはなさらなかったでしょう」
紫の上はやはり明石の君の存在を気にしている。
玉鬘が六条院に移る話は九月に持ち上がったのだが、転居はスムーズに運んだわけではない。
乳母は、はじめて貴族社会で暮らすことになる玉鬘にふさわしい*女童や若い女房を、玉鬘がだれの娘であるかを伏せて探した。
女童や女房がそろうと、右近が玉鬘を五条の自分の家に移して衣装などを整えた。
そして十月、玉鬘はいよいよ六条院に引っ越した。
源氏はいろいろと考えた末、玉鬘がもっとも居心地が良いだろうと【夏の御殿】の花散里に預けることに決めている。
源氏は玉鬘を自分の「実の娘」ということにして花散里に託した。
*乳母めのと 実母の代わりに乳児に授乳し養育 する女性
*女房 貴族の家に仕える侍女
*女童めのわらわ 少女
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