小松内大臣平重盛公墳墓 「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」『日本外史』頼山陽
鹿ヶ谷の陰謀に加わって処分された顔ぶれ
・藤原成親 備前児島に流刑。のち備前と備中の国境にある有木の別所という山寺で出家。その後、殺される。
清盛から、「相談したいことがある」という連絡があり、出かけたところを捕えられた。
「平治の乱で殺されるところを重盛のとりなしで助かったのではないか。なぜ一門を滅ぼそうと考えた。恩を知る者を人という、恩を知らぬは畜生という」
殺そうとしたところに、重盛が訪れたため危うく死を免れた。
・西光法師 斬殺
西光、「お前の父親の忠盛は、もとは昇殿さえ許されなかったんだぞ。成り上がり者め」
清盛、「西光はすぐには殺すでない。賀茂の河原へ引っ立てて、ゆっくり首をはねよ」
・藤原師高 父親(西光)に連座して斬殺
・俊寛僧都 鬼界ヶ島に配流、没す
・藤原成経 成親の長子 鬼界ヶ島に流刑 のち赦免
・平 康頼 鬼界ヶ島に流罪 のち赦免
・多田行綱 安芸国(広島)に流罪 のち平家に属するが木曽義仲に乗り換える
・中原基兼 奥州に流罪 のち藤原秀衡に仕える
・平 章綱 隠岐に流罪
・平 資行 美作国(岡山)に流罪
・惟宗信房 流罪
・後白河法皇
清盛は院の近臣らを処罰したものの怒りは収まらず、甲冑に身をまとって一門を招集。
黒幕の法皇を軟禁しようとした。
そこへ現れたのが又しても正義の味方・嫡男重盛、泣いて父を戒める。
「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」頼山陽『日本外史』
「法皇を軟禁する前に、私を殺して下さい」
重盛にからきし弱い清盛は、承服せざるを得なかった。
俊寛 (日本の物語絵本)/松谷 みよ子
¥1,260
Amazon.co.jp
新・平家物語(一) (吉川英治歴史時代文庫)/吉川 英治
¥777
Amazon.co.jp
1日で読める平家物語/吉野 敬介
¥1,785
Amazon.co.jp
日本外史 上 改訳 (岩波文庫 黄 231-1)/頼 山陽
¥903
Amazon.co.jp
↧
平家物語の群像 鹿ヶ谷の陰謀④捕縛そして処罰
↧