第二十帖 朝顔
光源氏の内大臣時代 32歳九月~冬
女五の宮・朝顔姫宮 関連系図
紫の上 光源氏 朝顔姫宮 女五の宮
将棋の羽生善治永世七冠47とともに『国民栄誉賞』授与
の候補になっている囲碁の井山裕太十段28を、ご存知ですか。
【将棋界】には、多くの国民
に知られている藤井聡太四段15や先に
引退したひふみん/加藤一二三九段77らがいます。
歴史的にも、魅力的な奇人変人を含めて
有名な棋士がたくさんいます。
一方、【囲碁界】はどうか?
囲碁ファンでもない限り、ほとんど知らないのでは。
この知名度の格差はどこから来るのでしょう。
朝顔姫宮を怒らせて気を引こうとしたが、「その手に乗るものか」とばかりに源氏は軽くいなされた。
そんな源氏に対する姫宮の突き放した態度を、世間の女たちはあちらこちらで噂しあった。
「源氏の君を袖にするなんて、ずいぶん変わった姫宮ね」
ところが、一方ではこんな流言が広がった。
「源氏の君が朝顔姫宮に心を寄せておられるので、叔母の女五の宮がずいぶん喜んでおられるらしい。
本当に釣り合いのとれた、とてもいいカップルだ」
ほどなく、源氏と姫宮にまつわる様々な噂が紫の上の耳に入った。
「もしそういうことがあれば、光君はお隠しにはならないはず」
とは思うものの、紫の上は心配になって、それから源氏の一挙手一投足を気をつけて見るようになった。
なるほど、物思いに耽っていることが多くなった。
なにか話しかけても上の空のときがあり、紫の上が情けない思いをすることが重なるようになった。
「朝顔姫宮はわたしと同じ皇族の血筋だが、【桃園宮家】は昔から声望の高い家柄。
わたしの方は宮家でも末端であり、しかもわたしは幼いころ光君に拉致されてきた身。
正妻のような扱いを受けてはいるが、『正妻』ではない。
後ろ盾のないわたしは、これまで光君の愛情だけを頼りとして生きてきた。
光君のお気持ちが姫宮に移れば、わたしはどうなることやら。
今回の浮気は、今までのとは違う」
源氏の朝顔姫宮への想いを知って以来、紫の上は人知れず思い悩んでいる。
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