第二十帖 朝顔
光源氏の内大臣時代 32歳九月~冬
朝 顔
間垣=籬 まがき
竹や柴などで目を粗く編んだ垣根。
「父の在世中のことは、今となっては、何もかも夢の中の出来事のようでございます。
その夢から覚めた今、父の生前にお世話いただいたことは、これから静かに考えさせていただこうと存じております
姫宮の距離のある返答を聞いた源氏、
○ 人知れず 神の許しを 待ちし間に
ここらつれなき 世を過ぐすかな
あなたが「斎院」としてのお務めから自由になられるのを待っている間、わたしはずっと切ない思いで暮らしておりました
源氏は若いころから朝顔姫宮に思いを寄せていたが、源氏の異性関係を噂に聞いている姫宮は、巻き込まれるのを怖れて源氏の求愛を一も二もなく拒絶していた。
そしてとうとう、姫宮は賀茂神社の「斎院」となって手の届かない所へ行ってしまったのである。
朝顔姫宮の返歌、
○ なべて世の あはればかりを 問ふからに
誓ひしことと 神やいさめむ
世間並みに源氏の君とお付き合いしようものなら、(賀茂神社の)神に誓ったことに背くと戒められましょう
あいかわらず素っ気ない姫宮を怒らせて気を引くつもりか、源氏、
○ 見しをりの つゆ忘られぬ 朝顔の
花のさかりは 過ぎやしぬらん
美しい朝顔のような姫宮を見たときのことが忘れられません。そんなあなたも、もはや花の盛りを過ぎたことでしょう
しかし、姫宮は源氏の嫌味を軽く受け流した。
○ 秋はてて 梅雨のまがきに むすぼほれ
あるかなきかに うつる朝顔
秋が去って霧のかかる垣根にしっとりと絡みついている、あるかなきかに容色が衰えている朝顔、それがいまの私です
朝顔姫宮を怒らせようとしたが、「その手に乗るものか」とばかりに源氏は軽くいなされた。
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さっそく、ドンパチが始まった。
主要国の首脳で、トランプ親分を批判していない臣・晋三は際立っている。
無制限に、アメリカべったりでいいはずがない。