Quantcast
Channel: 吉備路残照△古代ロマン
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1644

朝顔④花の盛りは

$
0
0

第二十帖 朝顔

 

光源氏の内大臣時代 32歳九月~冬

 

 

 

間垣 まがき

竹や柴などで目を粗く編んだ垣根。

 

 

○ ● ○  ○ ● 〇

 

 

の在世中のことは、今となっては、何もかも夢の中の出来事のようでございます。

その夢から覚めた今、の生前にお世話いただいたことは、これから静かに考えさせていただこうと存じております

 

姫宮の距離のある返答を聞いた源氏

 

○ 人知れず  神の許しを  待ちし間に

 

      ここらつれなき  世を過ぐすかな

 

あなたが「斎院」としてのお務めから自由になられるのを待っている間、わたしはずっと切ない思いで暮らしておりました

 

源氏は若いころから朝顔姫宮に思いを寄せていたが、源氏の異性関係を噂に聞いている姫宮は、巻き込まれるのを怖れて源氏の求愛を一も二もなく拒絶していた。

 

そしてとうとう、姫宮は賀茂神社の「斎院」となって手の届かない所へ行ってしまったのである。

 

 

 

 

朝顔姫宮の返歌、

 

○ なべて世の  あはればかりを  問ふからに

 

        誓ひしことと  神やいさめむ

 

世間並みに源氏の君とお付き合いしようものなら、(賀茂神社の)神に誓ったことに背くと戒められましょう

 

あいかわらず素っ気ない姫宮を怒らせて気を引くつもりか、源氏

 

○ 見しをりの  つゆ忘られぬ  朝顔の

 

      花のさかりは  過ぎやしぬらん


美しい朝顔のような姫宮を見たときのことが忘れられません。そんなあなたも、もはや花の盛りを過ぎたことでしょう

 

しかし、姫宮源氏の嫌味を軽く受け流した

 
○ 秋はてて  梅雨のまがきに  むすぼほれ

 

         あるかなきかに  うつる朝顔


秋が去って霧のかかる垣根にしっとりと絡みついている、あるかなきかに容色が衰えている朝顔、それがいまの私です

 

 

 

 

朝顔姫宮を怒らせようとしたが、「その手に乗るものか」とばかりに源氏は軽くいなされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく、ドンパチが始まった。

主要国の首脳で、トランプ親分を批判していない臣・晋三は際立っている。

無制限に、アメリカべったりでいいはずがない。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1644

Trending Articles