親切心を装っているが、叔母の誘いには裏があった。
大宰大弐だざいのだいに 大宰府政庁の次官
長官は、太宰帥だざいのそち
都府楼跡全景
都府楼跡=太宰府政庁跡 遠の朝廷トオノミカドとも
太宰府政庁復元模型
正殿跡に建つ碑
太宰は、「大和朝廷」が地方豪族を統治するために筑紫だけでなく、東国・播磨・吉備・周防などに置かれたが、701年の「大宝律令」制定によって、筑紫を除いて廃止された。
筑紫は、大和朝廷の「朝鮮半島政策」のための外交・軍事上の要衝ゆえに存続。
万葉歌人の大伴旅人は、「帥」として大宰府に赴任している。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
この母方の叔母は落ちぶれて受領の妻になっているが、そのことで、生前の姉に日ごろから軽蔑されていたと思い込んでいる。
末摘花はその叔母と親しくしていたわけではないが、突然、手紙がとどいた。
夫が太宰大弐に出世して、筑紫の大宰府政庁に赴任するという。
「夫が太宰大弐に栄転するので、近いうちに九州へ赴きます。
あなたは広いお邸で、一人きりで暮らしているのはお寂しいでしょう。
ご一緒にいかがですか」
どうやら姪を有名な天満宮のある土地へ連れていきたいようだ。
「今までは近くにいるという安心感があってお見舞いに伺いませんでしたが、これからは遙かに離れてしまいます。
わたしは、あなたのことが心配でなりません」
もう何年も前のことだが、亡き姉との葛藤に起因している。
宮家に嫁いだ姉は、受領の妻となった妹を侮っていた。
女の恨みは深くて長い根をもつので厄介だ。
その恨みが、姉の亡きいま、姪に向かっている。
朝夕の食事さえ事欠くほどに末摘花の生活が困窮を極めている今、憎らしかった姉に意趣返しをする絶好の機会と思っているのだ。
気は利かないが真面目な姪を大宰府に連れ出して、自分の娘たちの女房にして仕えさせるという魂胆である。
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G7をはじめ各国首脳は、それぞれトランプ米大統領の『排外主義』や『女性蔑視』、『イスラム圏七カ国の国民の入国一時禁止令』などを強く批判している。
転じて、国内ではミニ・トランプのような安倍晋三さんはどうか。
「コメントする立場にございません」
トランプ親分には頭をなでてもらえるだろうが--