能楽『葵上 』における葵の上
光源氏の正妻だが、ずっと打ち解けない関係がつづいた。
六条御息所 ろくじょうみやすどころ
元東宮妃で、すべてに恵まれた才色兼備の貴婦人。
主要な女君たちのなかで最年長。光源氏より7歳年上。
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上から/ 明石の君 紫の上 光源氏
宇治市源氏物語ミュージアム
当ページ関連系図
光源氏 藤壺//藤壺中宮 桐壺帝 若紫//紫の上
葵の上 東宮 六条御息所 夕霧 明石の君
『源氏物語』ほどの大長編になると、登場人物の名前と立場を覚えるだけでも大変。
人間関係や事件などが複雑に絡み合うともうお手上げ、ではなく、頭の体操になると無理やり思うようにしています。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
つまり、源氏が母の面影を追う『源氏物語』は、「母恋物語」という要素が色濃い。
紫式部のため息交じりの声が千年の時空を超えて聞こえてくる。
「男って生き物はしょせん、マザーコンプレックスなのよね」
源氏にもっとも大事に思われていた藤壺は、皮肉なことに母親の身代わりなのだ。
藤壺は桐壺帝にとっても、桐壺更衣の身代わりだった。
もうお分かりのように、紫の上は元服してから会えなくなった藤壺の代わりである。
身代わりとして愛されても、さほど嬉しくはあるまい。
「第二グループ」は、正妻だが源氏と冷え冷えとした関係がつづいた葵の上と、『源氏物語』の女君たちのなかで後世もっとも知名度が高いといわれる狂乱の六条御息所。
そして、明石中宮を産んで源氏を「帝の外祖父」に押し上げた明石の君の三人であろう。
彼女たちは大河の真ん中からは岸辺寄りで、それぞれ個性的な人生行路の哀歓をかみしめる。
冷徹な葵の上と情念の六条御息所、そして理知的な明石の君。
三人は単なるエピソードとしての登場ではなく、源氏の生涯に大きな影響を与えた。
葵の上は正妻ゆえ第一グループに入れるべきなのかも知れないが、政略結婚ということもあってか、源氏との精神的なつながりが弱い。
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恥も外聞もないお隣さんには困ったもの。
野心家の習近平さんにはこういう手合いの破廉恥なインチキ商法をこそ取り締まってほしい。
まさか、奨励しているとは思わないがー。