女房装束//十二単
平安時代、朝廷の後宮に仕えた女房の服装。
国宝『源氏物語絵巻』復元模写 『徳川美術館』所蔵 名古屋市
公家の平常服
立烏帽子 たてえぼし
・頭部の峰を高く立てたままにして折り曲げない
烏帽子(烏色のかぶりもの)。
檜扇 ひおうぎ ヒノキの薄板20〜30枚をつづり合わせた板扇
直衣 のうし 皇族や公卿(上流貴族)の平常服
指貫 さしぬき 裾を締め括れるように紐を通した袴
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
それから七、八日後、六条御息所は静かに息を引き取った。
人の命のあっけなさと空虚感を悲しむ間もなく、源氏は葬儀などすべてを取り仕切った。
それから家司や女房たちを集めて、これからのことをそれぞれに指示する。
・家司(けいし いえづかさ)
親王および摂関・大臣家などの家政をつかさどる職員
女主人が亡くなって暇になった数人を、二条院に受け入れた。
源氏はたびたび、母親を亡くして悲しみに沈んでいる前斎宮にお見舞いの手紙をしたためた。
雪やあられが降り止まない荒模様の日に、使いの者を差し向けた。
○ 降り乱れ ひまなき空に 亡き人の
天翔るらむ 宿ぞ悲しき
雪や霙が降り乱れている中空を、亡き御息所の霊魂が邸の上を離れずに天翔けているのだろうと悲しくなります
何度か源氏に返事を書くことをためらった前斎宮に代わって、筆を執った乳母が注意した。
「いつまでも代筆では、源氏の君に対してあまりにも失礼です」
前斎宮はとても内気で、引っ込み思案なのだ。
のちに分かることだが、源氏に声を聞かれることすら恥ずかしい。
意を決して、香をたきしめた鈍色の優美な紙に墨に濃淡をほどこして認めた。
○ 消えがてに ふるぞ悲しき かきくらし
わが身それとも 思ほえぬ世に
消えることもできずに生きていることが悲しゅうございます。涙に暮れて我が身がわが身とも思えない世の中に
筆跡は巧みではないが、ゆったりとしていて上品である。
「生前の御息所が、私のことで前斎宮の行く末を心配しておられたが、世間でも同じように想像しているに違いない。
そうした懸念を払拭するためにも、後見人となっていずれ入内していただこう」
六条御息所 源氏がたり 上 (小学館文庫)/小学館
奥道具の華 源氏物語絵巻と初音の調度 (NHK徳川美術館)/日本放送出版協会
安倍自民党は相変わらずの強行採決で、「年金制度改革関連法案」を通す一方、多額の「政治献金」をしてくれる大企業や富裕層の「税金逃れ」には手を付けようともしない。
タックス・ヘイヴン(租税回避地)は、パナマ以外にも幾つかあります。
ほかの社会福祉にも、かなりの金額を回せる。
やりたい放題の安倍政権は、われわれを従順で都合のいい国民と侮っていることでしょう。
11/28の世論調査で、内閣支持率が上がっている