当ページ関連系図
光源氏 明石の君 明石入道 紫の上
几帳(きちょう)
『蔦の細道/恋の通い路』
源氏が明石の君の住む「岡辺の館」を訪れるときに通った
一昨年の晩秋、まことに僭越ながら光源氏になったつもりで蔦(つた)の細道を歩いてみました。
しかし、「平成の明石の君」と出会うこともなく、ほんの10~12mほどで殺風景な「恋の通い路」は終わりました
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
岡辺の館は、山寄りの少し奥まった所にある。
源氏が馬上から明石の浦を見晴らしながらゆっくり進んでいると、恋人同士で眺めると幸せになるという月影が目にはいった。
海面に浮かぶ月影である。
源氏は紫の上を思い出した。
このまま都まで馬を走らせようか。
〇 秋の夜の 月毛の駒よ わが恋ふる
雲居を翔れ 時の間も見む
秋の夜の月毛の馬よ、わが愛する都の空へ天翔けてくれ。つかの間でもあの人に会いたいものだ
岡辺の館は、周りを木々に囲まれた瀟洒な造りである。
浜辺の館は堂々とした構えだが、こちらは静謐な趣をたたえている。
近くに三昧堂があるのか、鐘の音と松籟が哀切に響き合った。
庭先では、秋の虫たちが声を限りに鳴いている。
娘を住まわせている建物は格別に美しい造りで、槙(まき)の戸口がほんの少し開けてあった。
そこから、やわらかな月の光が差し込んでいる。
源氏はためらいがちに、娘に声をかけた。
しかし、なんの返事もない。
「ずいぶんと高慢ちきな女だな。
都の高貴な身分の女君たちでさえ、これほど近くから言葉をかければ打ち解けてくれるものだが。
わたしが落ちぶれているので、見くびっているのか」
癪に障るが、だからといって無理強いはできない。
そんなとき、几帳の紐に触れて箏の琴が音をたてた。
源氏物語―付現代語訳 (第1巻) (角川ソフィア文庫)/角川書店
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「舛添セコイ事変」と「甘利収賄事件」と「東京五輪贈賄問題」そして「パナマ文書」などは一体どこへ行ったのでしょう。
国民もメディアも次から次に忘れてゆくから、安倍自民党は有権者を見くびっている。
「国民はバカだから、どうせ次の選挙までには忘れる」
弁護士の宇都宮健児さん(左端)は降りましたね
語り部が逝き 騙り部が君臨し /三神玲子
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明石21声かけ
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