【須磨の観光スポット】
須磨浦山上遊園
「源平合戦」の舞台になった須磨海岸から、淡路島、大阪を一望できる
奥須磨公園
6つの池をめぐる自然の地形をそのまま利用した公園
須磨海づり公園
多種多様な魚が生息している
山と海の雄大なパノラマを眺めながら、大物釣りからサビキ釣りまで楽しめる
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
源氏が須磨に下った当初は、源氏と手紙(漢詩文)のやりとりをしていた親王や上達部たちは、父親の右大臣とともに「権力」をにぎっている弘徽殿大后の一声で、あっけなく腰砕けになった。
二条院を守っている紫の上は、時が経つにつれてますます鄙びた土地で暮らしている源氏の身の上が案じられ、心の安まるときがなくなった。
東の対で源氏に付いていた女房たちは、源氏の指示で西の対の紫の上に仕えはじめたころは、
寝殿造 東の対 西の対
「紫の上様は、それほどの御方では---」
と思っていたが、しばらくすると容姿だけではなく素晴らしい人となりが見えてきた。
思慮深く、やさしくて美しい立ち居振る舞い。
日々の暮らしの中での、周囲への細やかな心配り。
もともと源氏に仕えていた女房たちは、だれひとり暇を取って出て行く者はいなかった。
「多くのご夫人方の中でも、とりわけ源氏の君がご寵愛なさっているのも分かります」
源氏も、須磨での暮らしが長くなるにつれて紫の上を呼びたくなった。
どうやら時々その思いに襲われるようだが、いつも、すぐに思いなおす。
「男の私でさえつらい境遇なのに、どうして紫の上がここで暮らせようか」
土地柄、都とはすっかり様子が異なっている。
人々の暮らしぶりも、都では見かけたことのない珍しいことばかりだ。
近くで煙が立ち上っているのを、
「海人が、塩を焼いている煙なのだろう」
と思ったのは、後ろの山で柴をいぶしている煙であった。
〇 山賤の 庵に焚ける しばしばも
言問ひ来なむ 恋ふる里人
卑しいきこりが小屋で焼いている柴のように、恋しい都の人々よ、しばしばわたしを訪ねて来てほしい
冬になって、雪まじりの風が吹き荒れるようになった。
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須磨⑱恋ふる里人
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