【須磨の自然】 須磨アルプス(馬の背)
須磨の海
源平史蹟・戦の濱 須磨浦公園
須磨浦公園一帯は、源平一の谷合戦の激戦の地
寿永3(1184年)2月7日、源義経の奇襲「鵯越えの逆落し」によって戦局が一転、平家軍の多くが討死した
古戦場の面影を残す須磨浦公園は、桜の名所でもある
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源氏と腹違いの兄弟である親王たちや親しい上達部(かんだちめ/上流貴族)らは、源氏が須磨に下った当初は、漢詩文の交換など手紙のやりとりをしていた。
そのことを聞きつけた権力者の弘徽殿大后は、
「源氏の漢詩文はいつもながら素晴らしい出来栄えだ」
との評判が宮廷で立っていることが癪に障るのか、聞こえよがしに批判的な物言いをした。
「勅勘を蒙った者は日々の食事さえ満足にとれないというのに、源氏の君は風流な住まいを建てたり世の中をそしったりしておられる。しかも、鹿をみて馬と言った人物がひねくれているように、源氏の君に媚びへつらっている者らがいるそうな」
勅勘(ちょっかん) 帝から受けるとがめ
古今東西、政治の世界においても芸能界などその他の分野においても権力者は恐ろしい。
権力にすりよって腰巾着になる者もいれば、あくまで盾突いて身を滅ぼす者もいる。
一般国民に対して、権力を行使するのは政治権力のみだ。
安倍政権は、「憲法」や「憲法の解釈」を力づく(国会議員の数)で、無視したり捻じ曲げたりする。
このところ、安倍さんは「憲法改正」を声高に叫んでいるが、「憲法」を無視したり蔑ろにしたりする人物に「憲法改正」をさせてはならない。
国会答弁も、いい加減で乱暴すぎる。
安倍さんはもしかしたら、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に登場する「ビッグ・ブラザー」になりたいのではないか。
*ビッグ・ブラザー 四六時中、国民を監視している独裁者
「個人番号カード」も、国民を管理する一助になりうる。
それにしても、自民党内でも極端な右派である安倍さんに唯々諾々と従っている自民党や公明党の議員たちは実に情けない。
安倍晋三氏はすでに「特定秘密保護法」と「集団的自衛権」という、権力を行使する上でほぼ万能の法案を手にしている。
やろうと思えば、大抵のことはできる。
政権に批判的な人物を逮捕して、その理由をきかれても、「それは秘密です」といえばそれで済む。
明日、アナタは「わけもわからず」、刑務所にぶちこまれるかもしれない。
そのうち、まず20代の若い自衛隊員から、血で血を洗う戦場へ強制的に送られるだろう。
安倍政権に対して、もし反対であれば、国民の側にも対抗手段はある。
命がけで、「バスティーユ牢獄」を襲撃する必要なんてない。
選挙のたびに、自分のもつ「一票」を大事にするだけでいい。
しばらく源氏と手紙のやりとりをしていた親王や上達部たちは、父親の右大臣とともに権力をにぎっている弘徽殿大后の一声で、あっけなく腰砕けになった。
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いつまで続く政治とカネ。「知らぬ存ぜぬ、記憶に
ない。妻が、秘書が--。確認するから時間を
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須磨⑰権力者
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