内裏(だいり)
帝の私的生活区域
後宮(こうきゅう)は内裏の北(後)半分。女御や更衣が住んだ
朧月夜は姉の弘徽殿大后が実家に戻ったあと、例外的に「弘徽殿」に住んでいる
TBSドラマ『源氏物語』
沢田研二の光源氏&八千草薫の桐壺(藤壺)二役
桐壺更衣と藤壺中宮と紫の上の三人は、生き写しのように似ている
母を覚えていない光源氏の恋路の本流は、藤壺と紫の上
光源氏のあくなき恋の遍歴は、「母恋の旅」といえなくもない
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
後宮を管轄する内侍司(ないしのつかさ)の尚侍(ないしのかみ/しょうじ)としてである。
朧月夜は、もともと女御として入内することになっていたが、源氏との密会が発覚したことによって、後宮を司る役所の長官として仕える立場になった。
尚侍は帝の秘書みたいなもので、帝身辺の雑事を処理する役目柄、女御や更衣よりも帝の側近くにいることが多い。
七月にはいると、朧月夜は参内した。
当初はよそよそしかった朱雀帝とのあいだの空気感も、時間がたつにつれて帝の機嫌がなおり、寵愛ぶりも元にもどっていった。
それでもなお、朧月夜は心の中ではひそかに源氏のことを恋い慕っている。
帝は周囲の陰口などは気にせず、以前のように朧月夜をいつも側に控えさせて、ときには恨み言をいったり、ときには将来のことを約束したりしていた。
朱雀帝は姿もよく顔だちも優しく美しいのだが、不足は何ひとつないのだが、朧月夜は帝と言葉を交わしている時でさえ、心の中ではやはり源氏のことを思っていた。
そのことが帝に対してどれほど礼を失することか、恐れ多いことか。
ふたりで管弦(音楽)の遊びに興じていた時のこと。
朱雀帝、
「光君がいないと、やはり寂しいものですね。わたし以上にそのように思っている人は、きっとたくさんいることでしょう。何をするにしても、光が消えたようです」
ひと呼吸おいて、
「『光をよろしく頼む』と言い残された亡き父・桐壺院のお心に、わたしは無力ゆえに背いてしまいました。。光君を守ってやれなかった。きっといつか、罰を蒙ることでしょう」
源氏物語 (岩波新書 青版 667)/岩波書店
¥799
Amazon.co.jp
白組に限れば、ジャニーズ勢がNHK紅白歌合戦を乗っ取っているかのよう。OBの郷ひろみを含めれば
トップとトリをとり、司会はさながら指定席
↧
須磨⑪光を頼む
↧