当ページ関連系図 動画像編集ソフト付
光源氏(光君) 葵の上 桐壺院 朧月夜 朱雀帝
東宮 弘徽殿大后 右大臣
末摘花(すえつむはな)の屋敷を訪ねる光源氏&惟光
TBSドラマ『源氏物語』
沢田研二の光源氏&十朱幸代の葵の上(正妻)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「『光をよろしく頼む』と言い残された亡き父・桐壺院のお心に、わたしは無力ゆえに背いてしまいました。光君を守ってやれなかった。きっといつか、罰を蒙ることでしょう」
朱雀帝が涙ぐむので、朧月夜も涙をこらえることができなかった。
ふだんは寡黙な帝だが、
「世の中は決して楽しいものではないと知るにつれて、長生きしたいとは少しも思わなくなりました。もしわたしが死ねば、あなたはどのように思われるでしょうか。光君と生き別れたときほどには、悲しんでくださらないでしょうね。
幸せな人生を送るためには心から好きな人と一緒にならなければならないという意味を含んだ歌がありますが、あれは夫婦仲の悪い人が詠んだものです」
〇 恋ひ死なむ 後は何せむ 生ける日の
ためこそ人の 見まくほしけれ 大伴百世
恋い焦がれて死ぬようなことがあれば何になりましょう。生きている今、あなたとお会いしたい
どこか虚ろな帝の様子に、朧月夜は帝の心の闇を覗いたような気がして、両の目から涙がほろほろと落ちた。
「その涙は、だれのための涙ですか」
「私たちにはどうして皇子が産まれないのでしょう。東宮は故院のご遺言どおりにと思っていますが、色々と不都合なことが起こりそうで、かえって東宮にお気の毒な気がしております」
朱雀帝は心根がやさしく、攻撃的な面は微塵もない。
あまりにも真面目でやさしく良い人は、政治家には不向きだ。
帝の意向を無視して政治向きのことを取り仕切っている祖父の右大臣と母の弘徽殿大后の横暴ぶりを、「困ったことだ」と思ってはいるものの、まったく抑えることができない。
NHK「100分de名著」ブックス 紫式部 源氏物語 三田村 雅子(NHK「100分 de名著」ブックス)/NHK出版
¥1,080
Amazon.co.jp
「最終的かつ不可逆的決着」というが、「合意文書」なしの口約束。またぞろ韓国のお家芸、「ぶり返し」が発動
されなければいいが 良いお年を!
↧
須磨⑫心の闇
↧