
光源氏 紫の上 夕霧 大宮 左大臣 六条御息所 頭中将

市川雷蔵の光源氏&若尾文子の若紫(紫の上)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
返歌とともに、源氏のいない不安と寂しさと、辺鄙な土地でほんの数人の従者たちと侘びしく暮らしている源氏を案じる内容のことが思いやり深く記されている。
紫の上からの返歌、
〇 浦人の しほくむ袖に 比べ見よ
波路へだつる 夜の衣を
波路をへだてた都でひとり寝しているわたしの寂しさを、須磨の浦で涙に濡れているお袖と比べてみてください
都仕立ての趣味の良い衣装や夜具などを送ってくれた。
源氏は、いつも配慮のいきとどく紫の上がいじらしく、須磨へこっそり呼び寄せようかと思うが、すぐに思い直した。
「呼び寄せるなんてことが出来るものか。つらいことのみ多いこの憂き世、せめて精進して罪滅ぼしをしよう」
それから、明け暮れ、勤行につとめだした。

左大臣家からの返事には、夕霧のことが書かれている。
須磨へ落ちる前夜、まだ幼い夕霧は源氏と左大臣がしんみりと話している周りを、久しぶりに父親と会えた嬉しさで無邪気にはしゃぎ回っていた。
愛しさがつのって、胸が締め付けられる。
「いずれ、会える時がくるであろう。左大臣や大宮、頭中将など信頼できる人たちが付いてくれている。不安なことはない」
それにしても、子を思う親の情けとは---。

六条御息所も、見舞いの使者をわざわざ寄越してくれた。
いつものことながら、言葉の選び方や用い方がとても巧みで、筆跡は優美、文章は流麗、教養の深さが滲みでている。
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