藤壷中宮 風俗博物館 京都市
紫の上と光源氏 風俗博物館
京都駅から徒歩10~15分(バスも)
源氏物語の世界や平安時代の宮廷文化についての紹介
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須磨はさほど遠くないと聞くが、「いつまで」と期限の定められた別れではないことが、紫の上にいっそう遣る瀬ない悲しみを募らせる。
藤壺は、ただひたすら東宮の将来を案じている。
源氏についても、いろいろと考えることが多い。
やはり深い縁で結ばれていると思う。
愛してもいる。
なにより、東宮のためにも早く帰京してほしい。
ただ、これまでも、これからも、東宮の父親が源氏であることは何としても隠し通さなければらない。
もし故桐壺帝に対する裏切り行為が露見すれば、ふたりの破滅にとどまらず、東宮をも巻き添えにするだろう。
先帝(桐壺帝)の、父として夫として祖父としての深い愛情とは別次元のことだ。
先帝本人は許したくても、許せる話ではない。
藤壺は、世間の目を警戒するのが習い性になっていた。
それゆえ、源氏に対していつも素っ気ない態度をとった。
目を合わせるなど、とんでもない。
「少しでも光君と親しい素振りを見せれば、怪しまれる」
必要以上に恐れていたのかもしれない。
出家した今になって、気づいたことがある。
源氏もまた、東宮を守ってくれていたのだ。
当時、出家することは色欲を卒業すること。
出家者を、色欲の対象とするのもタブーだった。
源氏も、その辺のことをわきまえていた。
そこまで思い及ぶと、源氏がしみじみと愛しい。
「秘め事がいまなお露見していないということは、光君も気持ちを抑えて周囲に気づかれないように努めておられた」
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須磨⑥秘め事
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