平安貴族女子のおしゃれ
滝口の陣
内裏の警備にあたる滝口の武士が、清涼殿の東北の詰所(滝口)にいた
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
身分の高い女に備わっている重々しさには快活な分やや欠けるが、優美で若々しく女の魅力にあふれている。
まもなく夜が明けようかという頃、すぐ近くで声がした。
「宿直(とのい)申しの者でございます」
宿直申し 宮中に宿直した衛府(えふ)や滝口の武士が、
毎夜定刻に自分の姓名を名乗ること
「わたしの他にも、近くに女と密会している男がいるのだろう。それを意地の悪い同僚が宿直の者に教えて、わざと嫌がらせに寄こしたのだ」
源氏はそう推測したが、面白いと思う反面、自分に飛び火したら厄介な事になるとひやりとした。
宿直の者は、あちらこちらで声を張り上げている。
「ただいま、4時でございます」
朧月夜、
〇 心から かたがた袖を 濡らすかな
あくと教ふる 声につけても
わたしのほうからお誘いした恋ですもの、涙で袖を濡らしております。夜が明けると教えてくれる声を聞いても、源氏の君に飽かれるのかと不安におののいております
いじらしくて、心魅かれる歌である。
源氏、
〇 嘆きつつ わが世はかくて 過ぐせとや
胸のあくべき 時ぞともなく
一生を嘆きながら過ごせというのでしょうか。胸の思いの晴れる間もなく
もうすぐ、夜が明ける。
暁月夜(あかつきづくよ) 有明の月
源氏は、慌ただしく「弘徽殿の細殿の局」を出た。
夜の深い暁月夜に、何ともいいようのない趣のある霧が立ちこめている。
源氏はお忍びゆえひどく質素な身なりだが、それはそれで見事な男っぷりである。
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Amazon.co.jp 憲法違反を問われると、安倍首相と取り巻きは、「学者に政治ができるのか。国民を守るのはわれわれ政治家だ」などと論点を外した誠意のない物言いをする。
安倍氏の、質問にまともに答えない国会答弁
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賢木24宿直申し
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