大極殿跡
京都市千本丸太町北西の児童公園内
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斎宮(さいぐう)は、14歳になっている。
斎宮 帝の代替りごとに皇族女子の中から選ばれて伊勢神宮に奉仕した
大極殿において、「別れの櫛(くし)」の儀式が催された。
斎宮はもともと奇麗な顔立ちだが、今日はとりわけ華やかに着飾っているので不吉なほどに美しく見える。
朱雀帝(すざくてい)は、斎宮の髪に別れの櫛を挿してあげながら、はるばる伊勢まで下ってゆく斎宮が哀れで、目頭を熱くしている。
別れの櫛の儀式
「斎宮歴史博物館」 三重県多気郡
斎宮が伊勢へ発つ前に参内して別れを告げるとき、帝が櫛を髪に挿して与えた
いっぽう、斎宮が大極殿から退出してくるのを女房車の中で待っている女房たちは、それぞれ馴染みの殿上人(てんじょうびと:貴族)と別れを惜しんでいた。
若い殿上人たちが六条御息所(ろくじょうみやすどころ)のすぐれた学識と際立ったセンスの良さを慕って、野々宮に通っているうち何組かのカップルができたのであろう。
斎宮一行は、日がとっぷりと暮れたころに出発した。
二条大路から洞院(とういん)の大路ヘ曲がるところは、ちょうど二条院の前。
源氏は、夕闇のなかを遥かに伊勢まで旅だってゆく一行を見送りながら、しみじみと感慨にふけっている。
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但し、女性の支持率はさすがに徐々に下がっ