
帝に代わって、伊勢神宮に奉仕する斎宮が潔斎(けっさい 身を清めること)する場所。 京都市右京区嵯峨野

三重県多気郡明和町竹川503

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ところが、源氏の足はすっかり遠のいてしまった。
遠のいた理由は、悲しいけれど六条御息所にも察しがつく。
「生霊となって、女君たちにとりついているところを、源氏の君がご覧になって、つくづく浅ましい女だと私を嫌われたのでしょう」
無理もないことゆえ、源氏への思いをきっぱりと断ち切って、娘の斎宮に付き添うかたちで伊勢へ向かう決心をした。
母親が斎宮(さいぐう)に付き添って伊勢へ下った先例はないが、「若い娘ひとりを送り出すのは覚束ない」ことを口実にしたのである。
そのことを知った源氏は、さすがに寂しくなった。
「疎ましいこともあったが、あれほど知性も教養も際立っている御息所が都を遠く離れて、伊勢へ下られるのはいかにも惜しい」
そして、心のこもった手紙をたびたび書きおくった。
手紙のやりとりはしても、御息所は、「源氏の君と会ってはならない」と心に決めた。
もし会えば悩みがまして、折角、伊勢へ向かおうとした決意が揺らいでしまうだろう。
源氏はそのうち野の宮を訪ねようと思っ ていたが、気楽に足を踏み入れる場所ではないので、気にはかかっていたがいつの間にかずいぶん月日が経ってしまった。
その頃、父の桐壷院が重病というほどではないが、体調を崩した。
1分間英語で京都を案内する (中経の文庫)/KADOKAWA/中経出版

¥648
Amazon.co.jp
永遠の0 DVD通常版/アミューズソフトエンタテインメント

¥4,104
Amazon.co.jp 戦国武士だけでなく、このまま
美形の鎌倉武士も務まりそうな面構え
