賀茂別雷かもわけいかづち神社 (通称:上賀茂神社) 世界文化遺産
賀茂御祖かもみおや神社
(通称:下鴨神社) 世界文化遺産
賀茂祭(葵祭)絵巻一部 下鴨神社
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源氏が若いころから思いを寄せていた女君の一人である。
朝顔の宮も源氏に好意をいだいているが、源氏の派手な恋愛遍歴を聞くにつけ、ことに六条御息所の決して幸せとはいえない顛末を知るにつけ深入りを避けた。
プラトニックな関係を保ちつづけ、季節の移ろいに触発されては便りを交わす風流な交友に終始した。
生霊となって恋敵をとり殺したほどに源氏に執着した御息所と対照をなす女人である。
桐壺帝から朱雀帝へ代替わりしてから長く斎院を続けたため婚期を逃し、そのまま独身を貫いて出家。
*斎院 下鴨神社と上賀茂神社に奉仕した未婚の内親王or女王
御息所の影絵のような貴婦人として、とりたてて活躍する場面もなく物語の表舞台からひっそりと消えていった。
斎院になるまでは、葵の上亡きあと源氏の正妻候補に幾度となく名前が挙がって、正妻格の若紫をやきもきさせる。
いつも忘れたころに届く源氏からの便りだが、女房たちは目を輝かせて朝顔の宮にわたした。
空色の唐(から)の紙に、
○ わきてこの 暮こそ袖は 露けけれ
もの思ふ秋は あまた経ぬれど
とりわけ今日の夕暮れは、悲しみに袖をしとど濡らしております。やるせない物思いに涙した秋はたくさん経てきましたが
筆跡など心をこめて書いてあるので、いつもよりいっそう見栄えがする。
朝顔の宮、
「喪中でお引き籠もりのご様子とお聞きしておりましたので、お便りをご遠慮いたしておりました」
○ 秋霧に 立ちおくれぬ と聞きしより
しぐるる空も いかがとぞ思ふ
秋霧の立つころ北の方に先立たれたとお聞きしてより、時雨の空を仰ぐたびに残された光君の悲しみはいかばかりかと拝察しておりました
かすれた薄墨で書いてあるが、朝顔の宮の筆跡と思うから奥ゆかしく心惹かれる。
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その通り
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葵26もの思ふ秋
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