『涙の滝』*義経公供養塔の下
「尼君、恐れいりますが、幼い方のことでご相談したいことがございます」
「あの子のことで、なにかお聞き違いをなさっているのではないでしょうか。あの子はまだ十歳です。源氏の君ほどの方に、お返事のしようがありません」
「突然の申し出で、軽薄な男とお思いかもしれませんが、決して浮わついた気持ちからではありません。み仏もきっと御覧になっていると思います。
姫君は、お気の毒な身の上と伺いました。亡くなられた母君の代わりとして、私をお考え頂けないでしょうか。
わたしも幼いころに母と祖母に先立たれ、頼りない思いで日々暮らしてきました。
姫君も同じような境遇でいらっしゃるようなので、お仲間にして頂きたいのです。
このような機会はまたとございませんので、尼君がどうお思いになられるかも考えないで、思いきってお話ししました」
尼君はまだ、心を許していない。
そこへ僧都が戻ってきたので、その話は沙汰止みになった。
都からお迎えの人々がやってきて、源氏の病気平癒を祝った。
僧都は、都では見られないような珍しい山の珍味を、谷の底へおりて採ってきた。
別れの盃を源氏に差し上げながら、
「今年いっぱい山ごもりすると誓いを立てておりますので、都までお見送りにいけません」
源氏は軽く手を振り、
「こちらの山や谷川に心惹かれますが、帝にご心配をかけるのも恐れ多いので下山いたします。
桜の盛りが過ぎないうちに、また参ります」
○宮人に…行きて語らむ…山桜
…………風よりさきに…来ても見るべく
都にもどったら大宮人に聞かせましょう、この山桜の美しさを。桜の花を吹き散らす風より前に来て見るようにと
源氏の姿や声が、眩しいくらいに美しい。
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30歳以上の「大人AKB」に5066人もの応募があったそうです。
最高齢は82歳のお嬢さん。
妻にはなってみたものの母にもなってみたものの、何か大事な忘れ物をしているという感覚だろか。
「大人AKB」に選ばれたのは、2児の母親で37歳の専業主婦・塚本まり子さん。
…………