源氏物語名場面51
玉鬘 陸
鏡神社
鏡山の麓に鎮座 佐賀県唐津市
唐津市の鏡神社が
『源氏物語』に登場するワケ
紫式部と
便りを交換していた友人が《肥前守》に任じ
られた父に伴い肥前国へ下っていたから
○ あひ見むと 思ふ心は 松浦まつらなる
鏡の神や 空に見るらむ
『紫式部歌集』
あなたに会いたいと思うわたしの心は
あなたの住む肥前国松浦の鏡の神が
空から見ておられることでしょう
🔲
長男の豊後介ぶんごのすけだけは
「姫君はすぐに帰京して
父君/右大臣にお会いなさるべきです」
■
春の夕間暮れ
懐柔した次郎の手引きで
大夫監が乳母の屋敷にやってきた。
30歳ほどの男で背が高く
恰幅も良いが立居振舞が粗野である。
がらがら声で
「姫君に
いかなる事情があろうと構わないし、
他の妻たちとは決して同列には扱いません」
大夫監の強引な口ぶりに乳母は彼の
機嫌を損ねないよう気を使いつつ
「孫娘は
他人様の妻にさせて
頂ける身体ではございません。
いずれ
尼にしようと決めております」
「ご遠慮なさるな。
たとえ目がつぶれ足が折れていても、
わしが治してみせましょう。
国中の仏神は
わしの願いは聞いて下さる」
大夫監は
乳母の言葉など気にも留めず
《結婚式の日取り》を
決めると肥後国へ帰って行った。
松浦佐用姫伝説
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