源氏物語名場面㊿
玉鬘 伍
七県の「島」を
ナゼ
九州と称するのかの回答図
🔲
肥後国の大豪族
大夫監は肥前国に乗り込む
と財力にものを言わせて乳母の
三人の息子たちを篭絡しようとした。
大夫監が提示した莫大な謝礼に
目が眩んだ次郎と三郎は意見を変えた。
「姫君/玉鬘は
大夫監に嫁ぐべきです。
初めは
身分的に不釣り合いですし
姫君がお気の毒と思っていましたが
よく考えると
後ろ楯と頼むには打ってつけの人物です。
もし
大夫監に逆らって睨まれれば
この辺りでは生きてはいけません。
姫君は
今の質素な暮らしを続けるより
大夫監に嫁いで
贅沢な生活を楽しまれたら宜しい」
☆
長男の豊後介ぶんごのすけは
「姫君はすぐにでも帰京して
父君/右大臣にお会いなさるべきです」