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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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㉖明石 弐

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源氏物語名場面㉖

 

 

明石 弐

 

 

八月十三日 名月の夜

 

馬上の源氏惟光

の奏でる琴の音色を聴いて欲しい」

明石入道導かれ

明石の君【岡辺の館】へ向かう。

 

 

そのころ都では、

朱雀帝の夢枕に桐壷院が立ち、

怒りに燃えた目でを睨みつけていた。

 

朱雀帝

光君を守れなかった故のお怒りか」

畏怖し

弘徽殿大后に伝えるが相手にされない。

 

ほどなくは目を患い

右大臣は死去、大后は病に臥せった。

 

 

明石入道から

源氏にお誘いの手紙が届いた。

 

近いうちに

の奏でる琴の音色

聴き頂けませんでしょうか」

 

数日後の夕刻

源氏

惟光を伴って【岡辺の館】へ赴いた。

 

源氏入道明石の君三人で

琴の共演をしたあと

若い二人は入道の思惑通り結ばれる。

 

 

源氏紫の上が「風の便りに知る」

よりもと

翌朝早くお詫びの手紙を認めた。

またまた貴女に嫌われそうですが、

明石の浦で儚い夢を見てしまいました。

 

○しほしほと まづぞ泣かるる かりそめの

 

    みるめは海人の すさびなれども

 

貴女を思うだけでさめざめと泣けてしまいます

仮初めの添い寝は海人の遊びに過ぎないのですが―

 

 

参へ―

 

 

 


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