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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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㉕明石 壱

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源氏物語名場面㉕

 

明石 壱

 

 

浜辺の館

善楽寺戒光院

源氏

明石招いた明石入道の住居跡。

源氏【浜辺の館】で暮らすことになる。

 

 

源氏一行の舟は

日の出前

明石を目指して須磨の浦を漕ぎ出した。

 

明石入道【浜辺の館】

国司時代に蓄えた財力に任せて

京風にとても洒落た趣向を凝らしてあった。

 

源氏は当面そこで暮らすことになる。

 

 【浜辺の館】落ち着くと

早速紫の上藤壺尼宮朧月夜

近況知らせる手紙を書き送った。

 

入道は日々勤行三昧に余念がないが、

家の繁栄のため

源氏に嫁がせるのが悲願である。

 

そのために源氏を招いたのであり

顔を会わせる度に*のことを仄めかした。

 

*/後の明石の君

源氏との間

入道悲願の孫娘/明石中宮を儲ける

 

源氏

都で留守を守っている紫の上

現地妻を持とうとは思わない

やはり

多情な性分は抑えられなかったようだ。

 

明石の君

偶然垣間見た源氏

洗練された優美な容姿に

の如何ともし難い格差を感じて

身のほど知らずの

入道の目論見が恥ずかしくなっていた。

 

 

秋立つ頃

 

源氏暇に飽かせて

琴を爪弾いていると音色

明石の君入道のもとに届いた。

 

入道源氏に申し出る。

 

の奏でる琴の音色も

なかなかなものでございます。

いつか是非

源氏の君お聴き願いたいものです」

 

 

 そのころ都では

朱雀帝の夢枕に桐壷院立ち

怒りに燃えた目でを睨みつけていた。

 

 

 

 


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