源氏物語名場面
朧月夜⑯
八重桜と朧月
*檜扇ひおうぎ 御帳台みちょうだい
源氏が言い終わらないうちに、
女房たちが起き出して騒がしくなってきた。
二人は出逢った証拠として互いの
*檜扇を交換して源氏は【弘徽殿】を退出する。
夏の暑い盛り
朧月夜は体調を崩して実家の
【右大臣邸】に里下がりしていた。
あの
朧月の美しい夜
源氏と出逢っていなかったら
今頃「中宮」の位にあるはずだった。
しかし数日後
源氏と*御帳台で同衾している現場を
右大臣に目撃され「*尚侍」に甘んじている。
*尚侍ないしのかみ女官の最高位/女性官僚のトップ
のちに
女御、更衣に準じて後宮に列した/帝の妻
朧月夜は
里下がりした日から夜な夜な
部屋へ源氏をよんで密会を続けた。
普段は
やや豊満で華やかな雰囲気だが
病んで面窶れている姿は妖艶
で女の魅力に溢れている。
ただ
【右大臣邸】には源氏の政敵
である右大臣と母の仇弘徽殿大后がいる。
これほど
恐ろしい気配の中での秘め事はあるまい。
肆へ
BBCドキュメンタリー
「J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル
法律の門外漢の素朴な疑問
2004年
最高裁の判決で
故ジャニー喜多川の少年たち
への性加害が事実と認定されたとき
なぜ
文春以外のメディアは報じず
警察や検察は動かなかったのだろう。
文春の記事では
ピクリともしなかったスキャンダルは
BBCという外圧によって
初めて広く国民の知るところとなった。