源氏物語名場面⑮
朧月夜 弐
源氏と朧月夜の出会い
女は、源氏と分かって少しホッとした。
明け方、
「らうたしと見給ふに、ほどなく明けゆけば―」
源氏が女を可愛いと御覧になっているうちに
いまにも夜が明けようとしているので―
源氏
「お名前は?
お便りを差し上げます。
まさか、これっきりと―」
女は妙に艶っぽく、
○ うき身世に やがて消えなば 尋ねても
草の原をば 問はじとや思ふ
不幸せな私が名乗らずにこの世を去れば
草生す墓を捜し当てては下さらないのでしょうか
源氏
○ いづれぞと 露のやどりを 分かむまに
小笹が原に 風もこそ吹け
貴女がどこにお住まいか分からないまま
訪ね歩いているうち小笹が原に風が
吹くように周囲から邪魔が入って
(家同士が敵対しているので)
私たちの関係は終わりますよ
参へ
第八帖『花宴』
漫才師が
「喋るために」ネタを書くのは
こういうことかと少し分かったような―。
太田光は
他人様の神経を逆なでするような言辞を
忖度なく吐くので相方の田中裕二は大変だ。
誰かに失礼なことを言う度に
フォローするが貶された当人にすれば
とてもフォローになっていないケースが多い。
上の動画では生島ヒロシ&渡辺正行。
(敬称略)