、源氏物語名場面⑫
雨夜の品定め 参
雨夜の品定め 参
文渓画
大東文化大学所蔵
上の絵を見て
思い出したことがあります。
源氏は人と話す時
いつも寝そべるか家具等
に凭れていたということです。
■
締めくくりは式部丞
「私ごとき
下々の者に皆様方に申し上げ
るような話題がございましょうか」
頭中将が
「早く!」と促すので
「*文章生のころに師事していた文章
博士の娘のもとに通うことに
なり博士公認で結婚を前提
に付き合っていました。
■
*文章生もんじょうしょう
古代~中世において
大学寮で*紀伝道を専攻した学生
*紀伝道きでんどう
中国の史書や詩文を学ぶ学科
■
彼女は学識豊かで閨房の語らいにも
漢詩文を作ることなど
朝廷に出仕するに当たって役に立つ
教養を色々と教えてくれました。
浅学菲才の
私は心から感謝しておりました。
しかし
彼女が一日に何度も
小難しい学問的な話を振って
くるので心の休まる時がありません。
いつしか
私のような凡人の生涯の伴侶として
彼女は相応しくないと感じ始め
次第に間遠になりました。
■
三人の先達の闊達な女性談義は若い源氏
の恋愛観に少なからず影響を及ぼしたとか―。
第二帖『帚木』
何をか言わんや
習近平は
この種の動画が出回っている
のを容認しているわけですからね