源氏物語
50帖 東屋
薫26 匂宮27
中の君26 浮舟21 夕霧52
東屋関連系図
薫は浮舟を引き取って後ろ盾になろうと考えていたが、世間体があるので弁の尼を通してそれとなく思いを伝える程度にとどめた。
それ故、浮舟の母・中将の君は薫の申し出を本気にしなかった。
一方、中将の君には現在の夫・常陸の守との間にも子供がいる。
常陸の守は我が子ばかりを可愛がって継子の浮舟はほったらかしだ。
中将の君は夫に頼らず自分が浮舟を守らねばと、日ごろから何かと心を砕いてきた。
常陸の守は根っからの田舎者で風流ごとにはまるで疎く、悪趣味で振る舞いが大袈裟で派手。
それでも世渡り上手で、財力がある。
それ故、浮舟との結婚を望む若者も少なくない。
左近の少将という若者が特に熱心に言い寄ってきた。
中将の君は浮舟にはもっと身分の高い婿をと望んでいたが、地方官の娘の相手としては左近の少将辺りが妥当かも知れないと思い直して彼の求婚を許諾する。
名作映画案内205
にっぽん昆虫記
1963年公開
監督*脚本*今村昌平
主演*左幸子/松木とめ
★
大正7年
東北の農家で忠次とえんの娘として
生まれたとめは23歳で製紙工場に勤めるが
やがて地主の本田家に*足入れ婚をさせられる。
☆
足入れ婚
正式の婚姻成立祝い
を待たずに仮の儀礼ののち
女性が夫の家族に入る婚姻居住形態。
農家の結婚式は、
農閑期の冬に行われるのが一般的。
労働力として冬まで待てない時に行われる。
☆
とめは信子を生むが逃げるように家を出た。
とめは上京して売春宿などで働くうちに
客を取るようになり信子を呼び寄せ
るが売春罪で逮捕された。
刑期を終えてとめが出所すると、
娘は母親のパトロンだった男の情婦に…。
123分