源氏物語
50帖 東屋
薫26 匂宮27
中の君26 浮舟21 夕霧52
紫式部 源氏の間
石山寺
『源氏物語』の12帖〈須磨〉と
13帖〈明石〉の着想を得て執筆する紫式部。
左後ろに、娘の藤原賢子(後の大弐の三位)
○ 有馬山 ゐなの篠原 風吹けば
いでそよ人を 忘れやはする
大弐の三位 百人一首
石山寺には『源氏物語』は
1帖〈桐壺〉ではなく12帖〈須磨〉
から書き起こされたという伝説がある。
石山寺の名前の由来
紫式部は自力で
土や緑の少ない石の山を登ったのだろうか。
(当時の女性の服装からして考えにくい)
屈強の男に背負われて?
あるいは、どこかに緩い《女坂》が?
中将の君は浮舟にはもっと身分の高い婿をと望んでいたが、地方官の娘が望める相手としては左近の少将辺りが妥当だろうと思い直して彼の求婚を許諾する。
婚礼の儀は、八月と決まった。
だがあろうことか、浮舟が常陸の守とは血の繋がらない継子だと知ると、左近の少将は態度を豹変させる。
もともと常陸の守の財力が目当てだから、継子の浮舟ではなく実の娘が欲しいと言い出したのだ。
それを人伝に聞いた常陸の守は、大いに気を良くした。
《宮家》に連なる継子の浮舟ではなく、《地方官》である自分の娘を嫁にと所望してきたのだ。
地方官の「財力」が、宮家の「家格」に勝った!
そう考えて、溜飲を下げたのだろう。
一方、中将の君は思いもしなかった左近の少将の手のひら返しにショックを受ける。
「こちらとしては心ならずも妥協した末の縁組だったのに、こんな形で裏切られるとは」。
名作映画案内206
赤い殺意
1964年公開
原作*藤原審彌
監督*脚本*今村昌平
主演*春川ますみ/高橋貞子
★
夫の吏一が出張中の夜、強盗が押し入った。
獣と化した男に貞子は恐怖で気を失う。
明け方、再び貞子を犯して去った。
東北大学の図書館に勤める吏一は事務員
の義子と5年近く肉体関係があるが、
家ではケチで小心な夫である。
ある日、
デパートで強盗に声をかけられた貞子を
義子が目撃してから吏一は近所の学生
英二との間を疑うようになった。
150分