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Channel: 吉備路残照△古代ロマン
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横笛⑧宿世

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源氏物語

 

37帖横笛

 

光源氏49  紫の上41  女三の宮23  夕霧28

明石女御21  雲井の雁30  女二の宮25

薫1柏木*女三の宮 匂宮2今上帝*明石女御

 

 

横笛関連系図

秋、

柏木の一周忌が厳かに執り行われた。

柏木の遺言によって

落葉の宮の後見をする夕霧は、

一条御息所から柏木遺愛の横笛を贈られる。

だが、その夜、

夕霧の夢枕に柏木が立ち

「笛を贈りたいのは、別人」と告げる。

思いあぐねた夕霧が源氏に相談すると、源氏は
「元はといえば私に縁のある笛だ」
といって預かった。

*致仕大臣/系図では〈前の太政大臣〉

*入道の宮/女三の宮  *落葉の宮/女二の宮

以後、それぞれ通称で通します。

 

 

 

 

源氏が薫の口から筍を取り出して話しかけると、キョトンとした笑顔を見せたかと思うや、源氏の膝からそそくさと下りて隣の部屋へよちよち歩いて行った。

 

月日が経つにつれて、薫はますます可愛らしく不吉なほどに美しく成長した。

 

「薫のような並外れた人物が生まれてくるためには、あの《不貞行為》が必要だったのか。

もしや已むに已まれぬ宿命だったのだろうか」

 

源氏はふとそんな考えに思い当った。

 

省みれば自らの宿世にも理不尽なことが多々ある。

 

源氏は若いころから優柔不断な性分で、煮え切らず竹を割るようにはスパッと決断できない。

 

今回もその癖が出て、いったん入道の宮を許そうと思っても、尼姿を見たりすると途端に柏木との不貞を許せなくなる。

 

 

 

 

 

秋の一日、夕霧は落葉の宮の【一条邸】を訪問していた。

 

亡き柏木の遺言もあり夕霧は折につけて【一条邸】に落葉の宮を訪ねているが、まず母親の一条御息所と対面して柏木の思い出などを語り合うのが通例になっている。

 

 

 

 

 

 

 

名作映画案内73

原題*The last emperor

ラストエンペラ

1987年公開

監督*ベルナルド・ベルトリッチ

音楽*坂本龍一 他

主演*ジョン・ローン/愛新覚羅溥儀

他に、ピーター・オトゥール 坂本龍一ら

3歳で清王朝の皇帝に即位した溥儀の一生

後に満州国皇帝の

生涯を絢爛豪華に描いた歴史大作。

1950年、

戦犯として護送される途中、溥儀は自殺を図った。

意識が遠のいていくにつれて幼い日の情景が蘇ってくる。

特に、外国人に初めて撮影許可が下りた紫禁城での

即位式》で500人の家臣がかしずく情景は圧巻。

163分

 

 


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