源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁32
朱雀院50 柏木32 女三の宮:22 薫1
女二の宮24
蔦の細道/恋の通い路
源氏が、
明石の君の住む【岡辺の館】へ通った径。
去る晩秋の夕刻、
身のほど知らずは承知の上で
光源氏になった気分で《蔦の細道》を歩きました。
もし運が良ければ
『平成(当時)の明石の君』と出会えるかもしれない
という淡い期待をしていましたが《恋の通い路》
という名のおよそ20mの冬間近い殺風景
な細道はあえなく尽きてしまいした。
兵庫県明石市大観町
女二の宮付きの女房たちが、源氏ゆずりの優美な夕霧の佇まいに見とれて互いの袖をつつき合っている。
「夕霧の君があのように寛いでいらっしゃるお姿は、とってもしなやかで素敵ですわ」
女二の宮は少将の君という女房を介して、夕霧に返歌と付記を認めた和紙を渡した。
○ 柏木に 葉守の神は まさずとも
人ならすべき 宿の梢か
柏の木に葉守の方はいらっしゃらなくても、
人をみだりに近づけて宜しいのでしょうか
付記
夕霧の君はたいそう真面目なお人柄とかねてより伺っておりましたのに、呆れるほど調子の良いお歌に存外軽薄な方とお見受け致しました。
一条御息所がこちらにいらっしゃる気配がしたので、夕霧は居ずまいを正した。
一条御息所、
「嫌なことや辛いことばかりが多い世の中だからでございましょうか。
映画談義
黒沢清×蓮見重彦
名作映画案内64
岸辺の旅
2015年公開
原作*湯本香樹実の小説『岸辺の旅』
監督・脚本*黒沢清
主演*深津絵里/薮内瑞希
*浅野忠信/薮内優介
★
3年前に失踪した夫の優介
が突然帰ってきて瑞希を旅に誘った。
それは行方不明中の3年間に優介が各
地でお世話になった人々を訪ねる旅であった。
空白の3年間を埋めるように
旅を続けながら瑞希は夫への愛を確かめていく。
優介が不意に戻ってきた理由は?
瑞希が優介に永遠の別れを告げる時が--。
生とは死とは生死の境目とは?
128分