源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁32
朱雀院50 柏木32 女三の宮:22 薫1
女二の宮24
浜の館跡
明石入道の邸宅跡
ある夜、
夢枕に立った亡き父・桐壺院が暴風
や稲妻、雷鳴に苦しんでいる源氏に告げた。
「住吉の神のお導きによって、須磨を去りなさい」
夜が明けると、
明石入道の遣いの者が2、3人屋敷にやって来た。
浜にいた入道が、《住吉の神》のお導きなのか。
須磨の浦から舟で明石の浦に着いた源氏は、
浜に近い入道の邸【浜の館】に住むことに。
兵庫県明石市 善楽寺戒光院
夕霧がさりげなく口ずさむと一条御息所が間髪を入れず、
○ この春は 柳の芽にぞ 玉は貫ぬく
咲き散る花の 行くへ知らねば
今年の春は柳の芽に玉が貫くように泣いております。
咲いて散る桜の花の行方を存じませんので。
とっさの返歌にもかかわらず機知に富んだ詠みぶりはさすがに宮中でも指折りの才女と謳われた方だと夕霧は感心した。
夕霧は数日後、故・柏木の父*致仕大臣と面会して女二の宮を見舞ったことを報告した。
致仕大臣
源氏の親友かつライバルの頭中将として登場。
宰相中将→権中納言→内大臣→太政大臣
と源氏の後を追うように昇進していった。
太政大臣を返上して、致仕大臣に。
致仕大臣は今も柏木を亡くした悲しみに沈んでいた。
*葵の上が亡くなった時ももちろん辛かったが、柏木は跡取りということもあって妹の時以上に気持ちが塞いでいる。
故・葵の上 致仕大臣の妹、源氏の前正妻、夕霧の母
4月に入って少し暖かくなってきたころ、夕霧は再び【一条邸】に女二の宮を訪ねた。
名作映画案内62
原題*12 years a Slave
それでも夜は明ける
2013年公開
監督*スティーブ・マックイーン(あの俳優とは別人)
主演*キウエテル・イジョフォー/ソロモン(バイオリニスト)
マイケル・ファスベンダー/エッブス(選民主義者)
制作にも関わる←ブラッド・ピット/バス(奴隷制度撤廃論者)
★
奴隷制度下のアメリカ
南部の農園に売られた黒人・ソロモン
が12年間の壮絶な奴隷生活を綴った伝記。
1841年、ニューヨーク
ソロモンは《自由証明書》で認められた自由黒人
で家族や友人と幸せな生活を楽しんでいた。
ある日、突然
拉致され奴隷として南部の綿花農園に売られる。
狂信的な選民主義者
エップスら白人たちの酷い差別と暴力に虐げ
られながらもソロモンは尊厳を守り通した。
12年の歳月が流れた
ソロモンは奴隷制度撤廃を唱える
カナダ人労働者バスと出会う。
134分