源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁32
朱雀院50 柏木32 女三の宮:22
薫1 女二の宮24
「在原行平 松風 村雨」
月岡芳年画
須磨ノ浦
「中納言行平朝臣左遷須磨浦逢村雨松風ニ蜑戯図」
光源氏のモデルの一人、
在原行平(818~893 *業平の兄)も相当の艶福家。
流謫の地の須磨で、松風・村雨姉妹と恋仲に。
この故事にヒントを得て紫式部は
源氏の都落ち先に須磨を選んだという説も。
*在原業平/『伊勢物語』の主人公。天下の色男。
小町娘◇今業平
国立国会図書館デジタルコレクション
ある日、夕霧は死の床の柏木に頼まれていたこともあって、女二の宮を見舞うため【一条邸】を訪れた。
女房たちだけて夕霧に応対するのは礼を欠くというので、女二の宮の母・一条御息所が挨拶に顔を見せた。
夕霧が涙ながらに話す。
「柏木の君は本当に亡くなる直前まで、こちらの姫宮様のことを気にかけておられました」
一条御息所は、女二の宮が柏木と結婚することに反対していたが、
「さようでございますか。
そうお聞きして少し安心いたしました」
夕霧が【一条邸】を退出するとき、桜が美しく咲いていた。
○ 時しあれば 変はらぬ色に 匂ひけり
片枝折れたる 宿の桜も
季節がめぐって来たので、
桜の花がいつもの年と変わらない色に咲いております。
片方の枝は枯れてしまった、この桜の木にも。
夕霧が心の動きのままに一首口ずさむと、一条御息所が間髪を入れず、
○ この春は 柳の芽にぞ 玉は貫ぬく
咲き散る花の 行くへ知らねば
名作映画案内61
原題*HAMLET ハムレット
1948年公開
原作*シェークスピアの戯曲『ハムレット』
監督*・主演*ローレンス・オリヴィエ/ハムレット
★
噂では、
毒蛇に噛まれてデンマーク王が亡くなった。
王子ハムレットは
叔父クローディアスが前王妃で
母のガートルードと先王の死から間
もなく結婚したことを不愉快に思っている。
うわさ通り、
城壁に現れた父の亡霊はハムレットに
「弟のクローディアスに毒殺された」と告げた。
ハムレットは、
父王毒殺の証拠をつかむため
旅役者一座にクローディアスの企みをー。
155分