源氏物語
36帖柏木
光源氏:48 紫の上:40 夕霧27 雲井の雁32
朱雀院50 柏木32 女三の宮:22
薫1 女二の宮24
正岡子規句碑
現光寺境内
〇 読みさして 月が出るなり 須磨の巻
『源氏物語』の「須磨の巻」を読みさして、
暮れ果てた東の空を見上げると
今しも山の端から月が昇ろうとしている
どんなに好きでも、一方的に道ならぬ恋に突き進めば相手は困るだろう。
今でいうところのストーカーである。
しかも柏木は究極のストーカー。
女三の宮は妊娠して薫を産むが、心身ともに調子を崩して寝込むことが多くなった。
出家を望んで何度も懇願するが、源氏は許してくれない。
娘が病に伏していると聞いた父・朱雀院が心配して【六条院】を訪れた時に、やっと簡略な形で髪を下すことができた。
柏木は柏木で、罪悪感と源氏からの無言の圧力に耐えかねて病床に臥すが、二度と起き上がることはなかった。
ある日、夕霧は死の床の柏木に頼まれていたこともあって女二の宮を見舞ったが、女房たちが夕霧に応対するのは礼を欠くというので女二の宮の母・一条御息所が挨拶に出た。
「飄々とした自由人」とはリリー・フランキー
のためにある言葉ではないだろうか。
しかも突き抜けたマルチタレント。
名作映画案内60
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
2007年公開
原作*リリー・フランキーの自伝的小説「同名」
脚本*松尾スズキ
監督*松岡錠司
音楽*Oscar Peterson
「Hymn To Freedom/自由への賛歌
主題歌*福山雅治/「東京にもあったんだ」
主演*オダギリ・ジョー/ボク
オカン/樹木希林 オトン/小林薫
★
1960年代、ボク3歳
酔っ払ったオトンが玄関の戸を蹴破って帰ってくると、
不意にボクの口の中に焼き鳥の串を突っ込んだ。
オトンを持て余したオカンはボクを筑豊の実家
に連れ帰って、妹の小料理屋を手伝いな
がら女手一つでボクを育ててくれた。
美大へ進むため上京
ボクは苦労をかけ続けたオカンに申し訳ないと、
心の中で詫びながらも自堕落な生活に明け暮れた。
数年たって
コラムやイラストの仕事がやっとこさ軌道に乗って
親孝行の一つもと思った矢先、オカンが癌に--。
142分