第三十一帖真木林
光源氏37~38 紫の上29~30 蛍兵部卿宮 玉鬘23~24
内大臣40~41 秋好中宮28 夕霧16~17 明石の君:28
柏木21~22 明石の姫君9~10 髭黒大将32~33
花散里23~24 弁少将 雲井の雁 冷泉帝19~20
真木林 (髭黒の娘)
光源氏 朱雀院 冷泉帝
風俗博物館
髭黒は宮中の宿直所に一日中詰めているが、ほぼ同じ内容の手紙を何通か玉鬘に届けさせた。
「夜になったら、邸に帰りましょう。
男踏歌のような面白い催しに魅かれて、あなたが突然、宮中に住みたいと心変わりされたら困りますので---」
玉鬘からの返事は、ない。
お付きの女房たちが、髭黒に伝えた。
「源氏の君が、
『滅多にない参内ですから、ゆっくりなさい。
とにかく、帝のお許しが出てから退出なさるように』
と仰っておられました。
今夜、退出するというのは余りにも早すぎましょう」
冷泉帝の御前で管弦の遊びが催されていた夜、なんの前触れもなく帝が不意に玉鬘の部屋を訪れた。
月明かりの中に現れた帝は息を呑むように美しく、何から何まで源氏と生き写しである。
「これほど美しい方が、世の中に二人もいらっしゃるとは」
玉鬘はひとしきり感心していたのだが---。
帝は、玉鬘に宮仕えするよう要請していたこともあって、意外に早く結婚してしまったことに恨み言を口にした。
玉鬘は顔から火が出るほど恥ずかしく、扇で顔を隠したまま俯いていた。
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昭和を知る最後の首相
中曽根康弘元首相、逝く。
中曽根さんには
安倍晋三さんのような卑小さはなく
悠揚迫らぬ風格がある。
同じ長期政権でも
中曽根さんの頃は中選挙区制であり、
三・角・大・福・(中)というライバルがいた。
現在は小選挙区の下、安倍さんではなくとも
総理総裁にはライバルが生まれにくい。
深夜のラジオから
Tombe la neige", Salvatore Adamo, with lyrics
雪が降る
サルヴァドール・アダモ