第三十帖 藤袴
光源氏37 紫の上29 蛍兵部卿宮 玉鬘25 内大臣40
明石の姫君9 髭黒大将32 花散里23 冷泉帝19
秋好中宮28 夕霧16 明石の君:28 柏木21
内裏内六衛府所管区域
玉笹 玉は美称
髭黒大将の懸想文の要旨。
玉鬘がこの十月に参内することを念頭に、
「姫君と結婚できると思っておりましたのに、いつの間にか月日が過ぎ、深まってゆく空の色がひどく気にかかります」
○ 数ならば 厭ひもせまし 長月に
命をかくる ほどぞはかなき
普通ならば(婚礼や内裏への出仕を)忌み嫌う九月
その九月にあなたへの想いだけに命をかけて
いる私は何とはかない身の上なのか
白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の
酒はしづかに 飲むべかりけり 若山牧水
蛍兵部卿宮は、
「今さら私の想いを申し上げても仕方のないことですが、
○ 朝日さす 光を見ても 玉笹の
葉分けの霜を 消たずもあらなむ
たとえ朝日のような帝の御寵愛をお受けになられても
玉笹の下葉に置いた霜のような私の愛も
お忘れにならないでください
せめてこの想いだけでもお分り頂ければ、幾分かは慰められましょう」
式部卿宮の子息の*左兵衛督は、しばしば『六条院』に出入りしていたので玉鬘が髭黒と結婚したことを聞いた時はひどくがっかりした。
*左兵衛督さひょうえのかみ 左兵衛府の長官 従五位上相当。
式部卿宮の左兵衛督は、殿の上
アーサー・ウェイリー著
大災害をもたらし人命を脅かす
台風や地震がひっきりなしに襲ってきます。
よほど気をつけないと!
Naomi Chiaki ちあきなおみ 夜間飛行