第二十八帖 野分
光源氏36 紫の上28 蛍兵部卿宮 玉鬘24 内大臣39
秋好中宮27 夕霧15 明石の君:27 柏木20
明石の姫君8 髭黒右大将 花散里22
雲井の雁 弁少将 近江の君
夕霧 夕霧の沓を新婦の親の元に運ぶ女房
風俗博物館
「婿の足が我が家に向くように」
という願いを込めて新婦の親がこの沓を抱いて寝たという。
当時は一夫多妻制、
夫が通わなくなったら婚姻は自然消滅した。
妻側にはヒドイ話。
そのへんの恨み辛み、嫉妬を綴った作品に
藤原道綱の母の『蜻蛉日記』がある。
【秋の御殿】の〈西の対〉では、夜通し吹き荒れた風の音が恐ろしくて夜明けまで眠れず、今やっと玉鬘は鏡をのぞいているところであった。
「先払いの声を立てるな」
源氏は従者に指示すると、静かに玉鬘の部屋に入っていった。
夕霧は実の姉と思いこんでいる玉鬘をぜひとも一目見たいと思い続けていたので、源氏に気づかれないように部屋の様子を眺めていた。
幸いなことに、昨晩の暴風で大きく揺れたであろう几帳はまだ乱れており、屏風はたたんで部屋の隅に寄せてあるので、朝日が部屋に射し込んだとき玉鬘の美しい姿が夕霧の目に入った。
源氏はすぐ近くに座っていて、なにか悪い冗談でも言っているようだ。
玉鬘ははじめは迷惑そうな様子だったが、ややあって夕霧は信じがたい光景を目の当たりにする。
玉鬘が、ほとんど源氏の胸に抱かれるように身を寄せたのである。
幼い娘ではない。
あまりのことに、夕霧は雷に打たれたような衝撃を受けた。
見てはならないものを見てしまった。
ふたりは親子ではないか。
「いったい、これは何なんだ。
父上は、姉上が生まれたときから手元で育てているわけでない。
すっかり大人の女性になっていた姉上と再会して、姉上を他人のように恋人のように思っているのだろうか。
たとえそうであっても、あのただならぬ奇妙な馴れ馴れしさはどう見ても尋常ではない。
不愉快だし、嫌悪感すら覚える」
夕霧はそんなことを考えている自分が恥ずかしくなった。
玉鬘は、きのう見掛けた紫の上ほどの華やかな美人ではないが、一目見ればつい微笑んでしまいそうなところは少しも劣っていない。
雨の歌 ♪ 邦楽編
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