二十五帖 蛍
光源氏36 紫の上28 蛍兵部卿宮 玉鬘24 内大臣39
秋好中宮27 夕霧15 明石の君:27 柏木20
明石の姫君8 髭黒右大将 花散里22
公卿布袴
公は、摂政・関白・大臣。
卿は、大・中納言で三位以上および四位の参議。
布袴ほうこ 束帯に次ぐ礼装
1 冠(かんむり)
2 冠の纓(えい)
3 単(ひとえ)
4 下襲(したがさね)
5 袍(ほう)[うえのきぬ][縫腋袍]
6 笏(しゃく)
7 帖紙(たとう)
8 檜扇(ひおうぎ)
9 飾剣(かざたち)
10 石帯(せきたい)
11 平緒(ひらお)
12 平緒の垂れ(た)
13 袍の欄(らん)
14 下襲(したがさね)の裾(きょ)
15 指貫(さしぬき)[奴袴(ぬばかま)]
16 襪(しとうず)
17 石帯の上手(うわで)
光源氏 紫の上 夕霧 玉鬘
明石の姫君
『源氏物語』に限らず、「長編小説」や内外の「神話」など
を読む場合、登場する人物(神々)の名前と立場と
相互関係などが頭に入るまでは大変です。
それまでは修行期間のようなもので、面白くはありません。。
自分の言葉に押されるように源氏がぐっと近づいてきたので、玉鬘は手早く衣装の袖で顔を覆った。
玉鬘はまだ気持ちに余裕があるのか、
「このような『親子』の関係は、世間の物笑いになりましょう」
「どうして世間の物笑いになりましょう。
本当にあなたに魅かれているのです」
それにしても、源氏が玉鬘のすぐ側に座ったのは如何にも不作法である。
○ 思ひあまり 昔の跡を 訪ぬれど
親に背ける 子ぞたぐひなき
昔の話をいろいろ調べてみましたが、
子が親に背いた例はありませんでした
「親不孝は、仏の道にも反しますよ」
玉鬘の返歌、
○ 古き跡を 訪ぬれど げに なかりけり
この世にかかる 親の心は
わたしも古い物語を訪ねましたが、
娘に言い寄るような父親はいませんでした
春の御殿では、紫の上が八歳になる明石の姫君に絵物語を読み聞かせている。
疲れたのか姫君が寝息を立て始めたときに、源氏が現れた。
紫の上に、
「姫に色恋場面の多い物語や、*継母が継子にひどい仕打ちをする物語などはけっして読み聞かせないで下さい。
教育上、よろしくありませんから」
このように、源氏の明石の姫君(実子)と玉鬘(養子)に対する態度には大きな違いがある。
玉鬘が人づてにでも聞けば、きっと恨みに思うであろう。
*継母が継子にひどい仕打ちをする~
紫の上と明石の姫君の関係は、継母と継子にあたる。
源氏は*自分の過去のこともあり、夕霧を紫の上には近づけないようにしているが、明石の姫君とは兄妹ということで親しくさせた。
*自分の過去のこともあり、
夕霧と紫の上の関係は、源氏と藤壺と同じ「義理の息子」と「母
親」の関係である。
日本の政治は甚だしく劣化していますが
文化やスポーツの分野はなかなかのものです。