二十五帖 蛍
光源氏36 紫の上28 蛍兵部卿宮 玉鬘24 内大臣39
秋好中宮27 夕霧15 明石の君:27 柏木20
明石の姫君8 髭黒右大将 花散里22
近衛府の馬場
右近衛府の真手結の競射/騎射
真手結まてつがい
近衛府の舎人が大内裏の馬場で行った本番の競射競技
源氏は、花散里の部屋に立ち寄った。
「夕霧が*近衛府の競射の試合のあと、こちらに仲間たちを連れて来ると言っておりました。
明るいうちに伺うようですが、よろしくお願いしますね」。
馬場は、西の対の廊下から見通せるほど近い所にある。
「若い女房たちは、渡り廊下の戸を開けて見物なさい。
左近衛府にはいい男たちが揃っているんだよ。
なまじっかな殿上人には、ひけをとるまい」
源氏の言葉に、若い女房たちは競射見物を心待ちにした。
競射見物にやってきた玉鬘つきの女童たちと花散里つきの女童たちは、互いに相手方を意識している。
若い殿上人たちはさっそく、双方の女童たちに流し目を送った。
男はすぐれた身体能力とカッコ良さで女たちを魅了しようとし、女は華やかな衣装に身を包んで男たちの視線を独り占めしようとする。
こうした1年に何度かの屋外での催しは、貴族社会ではめったにない男女の視線の交換の場であったらしい。
午後2時近く、源氏が親王たちを伴って馬場に姿を見せた。
源氏を中心に、「競射」を見物するための席にすわった。
太政大臣・光源氏の権勢の大きさがうかがえる。
女たちは競射のルールなど知らないが、男たちが煌びやかな装束で身を固め、真剣に技を競い合っている姿を楽しそうに眺めていた。
亡くなった梅原猛さんは、
故司馬遼太郎さんなどとともに
20歳頃にワクワクしながら読んだ方です。
実に面白くて分かりやすかった。
妙に寂しい。
アメリカ版『最高の人生の見つけ方』のリメイク (女性版に変更)
ジャック・ニコルソン/吉永小百合
モーガン・フリーマン/天海祐希
『千年の恋 ひかる源氏物語』
紫式部/吉永小百合 光源氏:/天海祐希
千年の恋 ひかる源氏物語(プレビュー)